ぺんてる株式会社 ~大胆な行動が次代を掴む!“文具メーカー“ぺんてるの挑戦~

Vol.2 ぺんてるの強み

ぺんてる株式会社 代表取締役社長 和田 優 (2017年7月取材)

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―ぺんてるの強み―

【聞き手】

実際にメーカーでものづくりに携わってこられて、どのくらいから面白いなと感じるようになられたのですか?

【和田】

一番初めは替え芯です。自分が任せられた替え芯には、10本や12本や20本などのケースに入っているのですが、ケースを新しくリニューアルするということで、ケースの金型を作り上げ、検収するところから世の中に最初に出すところまで、一連の仕事をさせていただいたことが自信になりました。そんなことの繰り返しが、つまり達成感が区切り区切りで生まれれば、先ほども言いましたが自分の成長にもつながりますし、会社でなんとなくやっていける自信にもなっていきました。

【聞き手】

一番苦労された製品や、一番苦労されたことはどんなことでしょう。

【和田】

鉛筆の芯は2ミリ近くの径があります。黒鉛を粘土で固めてありもろいので、木に固めているわけです。その粘土で固めるという技術がなかったものですから、これを一般の芯と同じように樹脂で固める製法で作ろうという話になり、チャレンジしました。しかし出来上がるまでに3年以上、ものになりませんでした。この間には替え芯を作る機械を壊したり、こんなこと言っていいのかわかりませんが熱処理する機械が燃えたりですとか、そんな経験をしながらやっと3年くらいかかって(完成させました)。

【聞き手】

それは世界中でどこも成功されていないのですか?

【和田】

いまだに樹脂で鉛筆の芯を作ったというのはないと思います。細い芯は比較的他のメーカーさんも作っているのですが、太い芯は結構難しくてですね、うちも今は廃盤になってしまいました。とてもコストが合わないものですから。当時世界で初めてですし、後にも先にも樹脂で鉛筆の芯を作ったのはおそらく、ぺんてるが最初で最後だろうと思います。

【聞き手】

同じ業界で頑張ってらっしゃる会社もたくさんありますが、他社と比較してぺんてるのここがすごいというところは?

【和田】

こだわりなくいろいろなものを作ろうとするのはすごいなと思います。国内にメーカーさんは何十社もありますが、私どもほどいろいろな製品やカテゴリーがあるというメーカーはないと思います。画材があり、筆があり、フェルトタイプのペンがあり、ボールペンがあり、シャープペンシルがあり、その替え芯がありというふうに、それだけのいろいろなカテゴリーの商品を世の中に出しているメーカーというのはうちくらいかなという自負はあります。

【聞き手】

その作る力というのが御社の一番の強み?

【和田】

技術力といいましても、先輩のメーカーさんたちの方が技術力は優れていますが、そこは無我夢中で、禁じ手みたいなことも使いながらやっていく若さというのが技術屋にはあるようで、その辺がやはりいろいろな製品を生み出したもとかなという気がしています。

社長プロフィール

President's profile
氏名 和田 優
役職 代表取締役社長

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