ぺんてる株式会社 ~大胆な行動が次代を掴む!“文具メーカー“ぺんてるの挑戦~

Vol.5 仕事に対する考え方

ぺんてる株式会社 代表取締役社長 和田 優 (2017年7月取材)

[もっとみる]

―仕事に対する考え方―

【聞き手】

決められた作業を間違いなくやっていくのがお仕事なので、少しクリエイティブなところに欠けてさみしいとか、この仕事が本当にやりたかったことなのだろうかと悩んでいるような方がいるとしたら、どういう風に声をかけられ、どういう風に育てていくのですか。

【和田】

私は10与えられたら、8は手を抜けと言うのです。そして2のことを夢中になってやりなさいと。その2つを選ぶのは自分のことを考えたうえで選べということ。おろそかにしろというわけではないが、手を抜いてやりなさいといつも教えています。自分自身の余裕があるところに人間の成長はありますので、仕事をギチギチに朝から晩までというのはどうかなという気がしています。悩んでいる人間にはそういうことをわざと(言う)。手を抜いてやりなさいよと言います。

【聞き手】

うまく抜くことによって、集中してやるべきことができる。

【和田】

むしろ効率が上がります。もう一つがルーチンワークばかりに夢中にならないで、自分で考える。これでいいのかとかもっとこうあるべきじゃないかと考える仕事をする。そういうボリュームを増やしていかなくちゃいけない。確かに言われたことを夢中にやるのも仕事ですけれども、手を抜くというのは語弊がありますが、余裕を作り出す工夫をしてほしいと思います。

【聞き手】

ご自身も仕事をされるなかで、うまくバランスを取りながらやるべきことをしっかりやって、何が重要なのかということを優先順位をつけてやるタイプですか?

【和田】

わりとそうだと思います。今はすべて自分でやるととんでもないことになりますから、なるべく割り振って、自分はなるべく動かないように。社長になって2年目くらいから、ほとんどの会議は出ないようにしました。私が出ていくと、やはり私の意見に頼ると思うのです。例えば色が駄目だというと、「社長が言うのだから色を変えよう」ということになる。

会議に出なくなったら、企画がまったく見えなくなりました。マーケティングのいろいろなリニューアルとか、柄を付けたりキャラクターをつけたりする製品がぼんぼん出るようになったのですが、どんなことをやっているかが見えなくなった。それでも見本市とか行けばわかるので、そのとき初めて「え!?こんなのうちで作っていたっけ?」というのはあるのですが、これはやはり口を出さなかった成果かなと思っています。今は若い女性の企画開発担当者が自由にやっていますし、例えば設備とか金型とかがお金がかかるというときだけ上がってきますけれども、それ以外はほとんど口出しをしないようにしています。口出ししないと同時に、なるべくこれをこなせばこの人が成長するなという仕事は任せる。そういうことが多くなりました。自分で机に向かってやるのは少なくなりました。

【聞き手】

御社の人を育てる環境は、チャレンジさせる環境を作っていくということですね。

【和田】

それが大事だと思います。やはり失敗も多いです。これがいいだろうと思ってインキを作ってみたら、3ヵ月たったらまるで書けなくなっていたこともあります。世の中に出す前にチェックしなくてはなりませんので、慎重にならざるを得ないし、チェックも入れていきますが、そうすると段々と面白みがなくなり、独創的なものが少なくなる可能性がある。世の中に出したら書けなくなるというのは、非常に不名誉なことになりかねませんけれども、慎重には慎重を期しながら、大胆なところは大胆にという気持ちでこれからもやっていくべきかなという気がします。ぜひ社員にはそういう風に育ってもらいたいし、そういうことが許される、大いに奨励するような会社になりたいですね。

社長プロフィール

President's profile
氏名 和田 優
役職 代表取締役社長

あなたにおすすめのコンテンツ

この社長に応援メッセージを送る
この社長に直接提案