株式会社bitFlyer ~ビットコイン/ブロックチェーンの雄が語る、世界変革の一手~

Vol.3 事業モデルと目指す未来像

株式会社bitFlyer 元代表取締役 加納 裕三 (2017年9月取材)

[もっとみる]

―事業モデルと目指す未来像―

【ナレーター】

世界的に注目を集めているビットコインとブロックチェーン。国内トップの取引実績を誇る、bitFlyerの全貌に迫った。

【加納】

大きく2つの事業があります。まずは仮想通貨。ビットコインを代表とする仮想通貨は無数にあるのですが、その交換ができるような場所、日本円でビットコインを買える場所です。そういったサービス、これが「BtoC』ですね。もう1つが「BtoB」で、これはビットコインではなくてブロックチェーンです。ブロックチェーンの『miyabi』というプロダクトがございまして、これは完全に技術です。僕らはブロックチェーンを新しいデータベースというふうに定義しています。消えない、落ちないというような特徴を持ったデータベースです。この消えない、落ちないというセキュリティの高い特徴を持ったデータベースの登場によって、ビットコインが信頼されるようになりました。ビットコインとブロックチェーンはくっついているんですね。この2つをバラバラにして、ビジネスドメインにし、「BtoB」と「BtoC」に分けました。同時に、東京だけでなくサンフランシスコとルクセンブルクにも展開して、世界で戦えるようなベンチャーになりたいと考えています。

当社の国内シェアは現在、70%くらいありますので、この実績を持ってアメリカで戦いたいと考えています。アメリカにいいサービスを導入して、世の中を便利にしたいということは変わりません。規模については色々な数字があるのですが、例えば取引ボリュームというのがよくいわれていて、資本金で見れば、仮想通貨交換業者でおそらく今世界で4番目か5番目くらいの大きさだと思っています。国内では1番ですね。フィンテックベンチャーでいうと、たぶん3番目くらいです。41億円くらいの資本金です。人数でいうと、全部で70名くらいおりますが、これは日本で一番の社員数です。世界だとおそらく、仮想通貨交換業者は中国でニーズが多いのですが、まあ10位以内には入っていると思います。それくらいの規模感です。

【ナレーター】

ビットコインには貧富格差を解消する役割があるという仮説を立てている加納。その仮説の根拠とは。

【加納】

例えば、南米では金利が30%とか60%とか、いくらでも上昇します。一方で日本は低金利です。でも、扱っている仮想通貨は同じビットコインです。従って、ビットコインを通じてお金の融通があると、「15%の金利で貸せますか」となった時に、日本だったら「15%なら喜んで貸します」となりますし、こっちも「15%なら需要があります」ということで、需給がマッチするわけですね。それで何が起こるかというと、お金がだんだん流れていきます。例えば、アフリカの末端までお金を行き届かせるのはとても大変ですが、仮想通貨であれば携帯だけで可能になります。現地に仮想通貨交換所があれば、現物に変えられます。

さらに、仮想通貨だけで物が買えるような世界が実現すると、これはもう自国通貨が必要なくなるかもしれません。例えば、新興国などでは中央銀行もないことがありますので、政府もなかなか通貨をコントロールができないケースもあるでしょう。そういう場合も、通貨の需給バランスが仮想通貨で調整される可能性もありますし、今までチャンスがなかったような社会主義国、例えばキューバは現金持ち出しが原則禁止ですが、そういったところにもインターネットさえあれば外から入れるわけです。ですので、これは社会の、ある1国の統治システムみたいなものを大きく変える可能性まであるということで、チャンスがいっぱい転がっているのではないかと思います。

【ナレーター】

多くの可能性を秘めているビットコインとブロックチェーン。これらを活用し、bitFlyerが目指す未来像とは。

【加納】

当社が目指しているのは、とにかく世の中を便利にしたいということです。繰り返しになりますが、「ブロックチェーンで世界を簡単にしたい」というのがミッションです。仮想通貨と技術であるブロックチェーン、これによって世の中を便利にしたいと思っています。金融は過去30年間、あまり変化がありませんでした。これが変わる時が来たのです。変化のきっかけはもしかしたら外圧かもしれないし、フィンテックベンチャーかもしれない。自分自身で変わるのかもしれないし、規制当局が何かするのかもしれない。でも、さまざまなものが入り交じりながら、本来的にはみんなが、国民が望んでいるような便利な世界ができればいいと思っています。それによって今までの無駄が省かれて、ロスというか、コストが削減できれば、みんなハッピーでしょう? そういう世界がやってくると僕は信じているので、それが実現するように、未来に向けて僕らができること、もしくはできないことの取捨選択をしながら、1歩1歩、技術に真摯に向き合って何かを変えていきたい。そのように思っています。

社長プロフィール

President's profile
氏名 加納 裕三
役職 元代表取締役

あなたにおすすめのコンテンツ

この社長に応援メッセージを送る
この社長に直接提案