株式会社はくばく “もち麦”大ヒットの裏側と挑戦を成功に導いた3つの信念 株式会社はくばく 代表取締役社長 長澤 重俊   (2018年4月取材)

Vol.4 はくばくの強みと今後の展望

インタビュー内容

―はくばくの強みと今後の展望―

【ナレーター】

人々の健康と豊かな食生活を実現するため、大麦、雑穀、麦茶、小麦粉など幅広い穀物を取り扱うはくばく。その強みと今後の展望に迫った。

【長澤】

ニッチだけど健康に良い穀物に関しては、当社の調達力であったり商品提案力であったり、営業力であったり、その辺が一番強みになるのではないかと考えています。これもだんだん今から広げていきたいと思っています。

このマーケットが広がってくると、もしかしたら大手さんが入ってくるかもしれません。そのときにどうするかというのは今から準備しないとなりません。今年は、今期200億円達成ということが一番直近の目標であり、課題です。

具体的に言うと、今から業務用を伸ばすということですね。コンビニエンスストアさんのおにぎりですとか、あとは外食産業の定食屋さんのご飯やカレー屋さんのご飯だったり、牛丼屋さんのご飯だったり、そういうところに大麦・雑穀が入ったりなどですね。あとはパンとかですね、そういう加工食品の原料として大麦・雑穀を使ってもらうなどを考えています。

ここの仕事を伸ばしていくというのが我々の課題です。それによって200億円、さらにその先を目指していくというのが大きな方向性です。

【ナレーター】

大麦の消費を3万トンから40万トンまで引き上げることが目標だと語る長澤。この40万トンという数字に込められた思いとは。

【長澤】

大麦から食物繊維を1日1g、全国民に食べてもらうというのが我々の目標だと思っています。これが本当の意味で健康に貢献するというか、こうなればおそらく、生活習慣病、糖尿病であったりコレステロールであったり、こういうものの効果が絶対にあると思っています。大麦から1gの食物繊維を取るということが実現できれば。

はくばくがあったからこそ日本の人たちが健康になったと言えるのではないかと。そうでなければ私たちが健康と豊かな食生活と言っているのはうそになる。本気で健康と言うのであれば、そのくらいのことやらないとダメなのではないかということで、今、大麦の消費を40万トンにするということを去年の秋くらいから言い出しています。

我々が「感動的価値の創造」と言っているのは、そのおいしさ、おいしくないという点が私の一番改善したいことです。そういうおいしさが感動的価値までいかないと、消費が増えないと思っています。そういう色々な面で大麦の感動的価値をつくっていきます。

もう1つは機能性です。きちんと科学的な根拠がたくさんありますので、それをもっと研究していって、それをメディアに載せてまた発信する。このサイクルですよね。その両輪、機能性を高めていく、それを広めていくということ。

そして、後は「いつでもどこでも」。「いつでもどこでも大麦・雑穀」と言っているのですけど、いつでもどこでも大麦・雑穀が食べられるおいしさであったり、そういう環境であったり、それを整えていくことで、ある情報に触れて食べたいと思った人が、いつでもどこでも食べられるようになっていけば、それはうちの子会社も成長できるのではないかという作戦です。


経営者プロフィール

氏名 長澤 重俊
役職 代表取締役社長
生年月日 1966年5月5日
座右の銘 積極一貫
愛読書 dancyu (プレジデント社の月刊料理雑誌)
尊敬する人物 小倉昌男 (元ヤマト運輸社長)

会社概要

社名 株式会社はくばく
本社所在地 山梨県中央市西花輪4629
設立 1941
業種分類 食料品
代表者名 長澤 重俊
従業員数 420 名
WEBサイト http://www.hakubaku.co.jp/
事業概要 『十六穀ごはん』『もち麦ごはん』などの、大麦・雑穀を用いた商品の製造、販売
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