株式会社はくばく ~“もち麦”大ヒットの裏側と挑戦を成功に導いた3つの信念~

Vol.3 尊敬される会社を創る~社長交代秘話~

株式会社はくばく 代表取締役社長 長澤 重俊  (2018年4月取材)

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―尊敬される会社を創る~社長交代秘話~―

【ナレーター】

社長交代に際して、前社長の父と意見が衝突することもしばしばあったという。その中で、1つの分岐点だったと語る、父とのあるエピソードとは。

【長澤】

父が庭仕事か何かをしていた時です。私がそこに行って「ちょっと言いたいことがある」と告げました。すごく悲しそうな顔をしたのを覚えています。父もはっとして「そうか」と言って。その時はさすがに怒らなかった。がっかりしたという感じでした。

「言ってしまったな。でもいずれは言わなければならなかったしな」と思いました。そこからですかね、父もそろそろ代わるべきなのかなと思ってくれたのではないかと、私は思っています。あまりそこは詳しく聞いたことがないのですが、私はそこが1つの分岐点だったと思っています。

ですが、今いい関係でいられるのは、やはりその後、私が社長になってから、父が一言も経営に口出しをしてないからです。それまで言ってきたことをもう1回私も見直したのですが、その時改めて「穀物の感動的価値を創造して人々の健康と豊かな食生活を」という、これを真っ先にやりたいことの一番上に持ってきて、改めて社員にも発表しました。

合計で3つを伝えました。もう1つは、世の中に貢献できる大きな仕事をみんなで成し遂げて、社員と感動を共有したいと。これが2つ目でした。そして、3つ目は、これは少し口幅ったいかなと迷ったのですが、尊敬される会社になりたいと。この3つです。これらは私もずっと大事にしています。

ただそれは祖父、父からの経営の考え方としては、大きく変わっているつもりは全くありません。父が小さい時から言っていたのも、社員が幸せに生き生きと働ける会社をつくりたいということでした。これをずっと小さい頃から言われていて、それが私にとって経営者の仕事だと刷り込まれたんです。それに共感したから社長になりたいと思いましたし、そういう点では2番目の話はまさにそれを私なりに言い換えた話です。

ただ、小さい頃から父がずっと言っていたのは、「小さくてもいい会社にしたい」ということです。私は「『小さくても』は取るから」と父に言いました。小さい大きい関係なく尊敬される会社にしようと。だから言い換えた感じですね。

社長プロフィール

President's profile
氏名 長澤 重俊
役職 代表取締役社長
生年月日 1966年5月5日
座右の銘 積極一貫
愛読書 dancyu (プレジデント社の月刊料理雑誌)

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