Vol.4 ホールガーメントの技術で実現したい世界
インタビュー内容
―ホールガーメントの技術で実現したい世界―
【ナレーター】
累積で2000件以上の特許を有するホールガーメントという唯一無二の製法を確立した島精機製作所。
今後はこの技術をさらに世界に普及させ、アパレル製品の製造過程で生じるカットロスの削減に寄与していきたいと、島は語る。
【島】
100%は無理かもしれませんけど、できるだけ多くの原料を無駄にしないような形にもっていきたい。
我々がホールガーメントを一生懸命普及させることで、世界の、世の中のお役に立てるのかなというふうに思っております。
そのためにはもっともっとホールガーメント自体の機能をアップしたり、あるいはコストダウンをしたり、生産性を高めていったりというような課題をもって、日々、努力をしていくのが我々の最終目標なのかなというふうに思います。
【ナレーター】
ホールガーメント技術の今後の展望として、洋服以外の分野へ応用していくことを視野に入れている。
【島】
例えば車産業や航空機産業など、色々な形のあるものというのは、やはり洋服と同じように削ったり捨てたりする部分があります。
ホールガーメントというのは、原料を3Dの形そのままにできます。最初は糸でつくったものを床におくとぺしゃんとなってしまいますが、そこに例えば樹脂を含侵させるとか、固定する技術を用いることで自立した三次元の物体をつくることも可能です。
そういう点でファッション以外の産業界にも応用できる部分が多いと思いますので、こちらの方もどんどん増やしていきたいなというふうに思っています。

経営者プロフィール

氏名 | 島 三博 |
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役職 | 代表取締役社長 |
生年月日 | 1961年6月23日 |
座右の銘 | 創造 |
会社概要
社名 | 株式会社島精機製作所 |
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本社所在地 | 和歌山県和歌山市坂田85番地 |
設立 | 1962 |
業種分類 | 機械器具製造業 |
代表者名 |
島 三博
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従業員数 | 1,346名(連結従業員数1,789名) |
WEBサイト | http://www.shimaseiki.co.jp/ |
事業概要 | コンピュータ横編機、デザインシステム、自動裁断機、手袋靴下編機などの開発、製造、販売 |