株式会社オアシススタイルウェア 販売1年半で250社以上が導入。「スーツに見える作業着」誕生秘話 株式会社オアシススタイルウェア 代表取締役 中村 有沙　 (2019年7月取材)

―『ワークウェアスーツ』誕生秘話―

【ナレーター】

営業職に４年従事した後、社内環境を良くしたいという思いから人事部を立ち上げた中村。そこで着手したのが、今のアパレル事業につながる現場作業員のユニフォームのリニューアルだった。

【中村】

そもそもユニフォームをリニューアルしようという話になったきっかけは２つありました。ひとつは、実際に現場スタッフから「営業さんはスーツだから仕事の後にそのまま飲みに行けていいよね」という話を聞いたことです。

もうひとつは、私自身、営業のときはよく作業着で現場に行くことがあったのですが、そこでたまたま現場で友達に会ってしまったことがあって、その時にちょっと「恥ずかしいな」という気持ちを持ってしまったことです。

すごく楽しく誇りを持って働いているのに「恥ずかしい」と思うのはおかしなことですし、それに会社としても非常に現場スタッフの採用に苦戦していました。もっともっと若い人を採用したいのに、なかなか応募が来ないという悩みもあったので、ユニフォームを変えることで現場の空気や採用を変えていきたいという思いがありました。

それがきっかけとなり、社内向けにユニフォームをリニューアルすることになりました。

【ナレーター】

社内導入当時は現場スタッフから反発があったものの、顧客からの反響もあり、新しいユニフォームは徐々に浸透。

その後、大手不動産会社から所持するマンションの管理人の制服として導入したいという声を受け、社外販売の体制を整備するため、2017年、株式会社オアシススタイルウェアとして事業を子会社化。

中村は同社の代表取締役に就任した。

【中村】

誰がやるって話になった時に、関谷から「お前やれば」と。その一言ですね。

私自身もいずれはそういった新しい事業を生み出したいといった思いもありましたし、私自身がスーツというアイディアを出した人間なので、すごく思い入れもあったプロジェクトだったので是非これを進めていきたいなと思って「じゃあやります」となりました。