Vol.2 価値観
価値観(著者を持つ文化、社是に込められた思い)
【梅田】
もともとは会社を創ったときに、お金をかけないで会社の知名度を上げるには、どうしたらいいかなと思って。じゃあ本でも書くかといって(書いてみたら)その本がかなり売れたので「梅田さん、売れたから第2弾いきましょう!」と。他の出版社様から「うちにも書いてくださいよ」という感じで、ホイホイと喜んで書いていたのですけれども、会社の仕事ではないので、土日や平日に朝早く起きて書いていたのですけれども、だんだんすべての土日が本書きになってしまうようになって、これはたまらないということで、社員に「こんな話きているけど誰か書かない?」という形で、当初は共著という形で、私と社員で書くケースが多かったです。
最近は社員だけが(書くようになって)。本を書くのは結構推奨していまして、なぜならば、本を書くというのは、自分の勉強にすごくなるのです。わかっている知識を、そのまま本に書いても売れないのです。自分がわかっている知識というのは、もう世の中に出回っている知識なので、そうではなくて、これからこういうふうになるという、新しい技術を自分の得意分野で勉強しながら、整理して書いていくというのが、本のだいたいテーマになってくるのですけれども、本を書く側で勉強すると、いろいろ調べたりしながら書くので、何倍も勉強になるという効果があって、社員にいいよって(勧めています)そういう文化が今、芽生えていると思いますね。
【梅田】
社是は「社員全員が一流の技術者」という社是で、もともと創業当時から社是は作ってなくて、どちらかというと「社是なんて」というタイプだったのですね。ただ、その言葉自体はよく言っていた言葉なのですね。言葉の意味は2つありまして、1つは技術者ということで、当社は「技術で勝負するぞ」と。
上場した途端、M&Aに走ったりですとか、今までフィールドの中で戦っていたのに、急に観客席に行って、誰に張ろうかな、なんていうふうになる会社もあって、それも1つの選択なのですけれども、当社自身は最後までフィールドの中でやる、それが楽しいじゃないかと。そんな思い出、技術を大事にしていこうというのが当社の思いです。
もう1つが「社員全員が」というところなのですけれども、特定の人に頼るのではなくて、全員の力を上げるのが起業力を最大化すると考えています。つまり、全員が力をあげるような教育制度というか、そういう接し方、社風のようなものが、大事だというのが実は社是の中に入っています。
経営者プロフィール
氏名 | 梅田 弘之 |
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役職 | 代表取締役会長 CCO |
生年月日 | 1957年11月24日 |
出身地 | 新潟県 |
出身校 | 静岡大学 |
座右の銘 | 迷った時には積極的な道を! そう選んだ方が豊かな人生を送れるし、後悔するにしてもより納得できる |
愛読書 | 裸のサル |
会社概要
社名 | 株式会社システムインテグレータ |
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本社所在地 | 埼玉県さいたま市中央区新都心11−2 ランド・アクシス・タワー |
設立 | 1995 |
業種分類 | 情報通信業 |
代表者名 |
梅田 弘之
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従業員数 | 243名 |
WEBサイト | http://www.sint.co.jp/ |
事業概要 | 自社で企画から開発したパッケージソフトウェアの開発、販売。ECサイト構築ソフトやアンケート作成ソフトなどがある。 |