Vol.2 価値観
価値観(創業理念)
【平野】
経営理念(創業理念)は5つあるんですけども、特に、世界的に通用するソフトウェアを、朝鮮していくというところがベースですね。ソフトウェアの良いところというのは、ソフトウェアをひとつ作ると同じ日もしくは次の日に、地球の裏側でも使ってもらえる時代になっている(ことです)。例えば家電とか自動車であれば、一生懸命運んで、そこで販売して(使ってもらえる)というものですが、ソフトウェアというものは、デジタルなものなので、世界中で使ってもらうというところで長けている。非常にフィットしていますし、人の英知を固めて集結させて、それがひとつの形になっているというもの、いわゆる資源や国土の少ない日本の価値を出すのに、凄くマッチしたものだと思うんですね。ソフトウェアを世界に出していきたいというものが、(創業理念の)一番のベースこれが最初にかいていることです。
【平野】
あと他の4つというのは、それを実現するために「どうするか」ということで、当然ながらソフトウェアですから仕入れが有るわけではない。人というのが、その根本ですから、人材についての話ですとか、それを考えるときに、どういう風に考えるのか。人がやっていることを真似るようなことではなくて、自らが考えて新たな価値として生み出すといったことですね。(創業理念の)ひとつは存在価値、至上主義ということなんです。自分達の存在を世界中で意味があることを、やっていきましょうということです。そのためにはマーケットに対して提案をしていかないといけない。製品開発が我々のコアですから、製品開発というものをどういう風に行うのか、というものを書いています。
【平野】
製品開発は、やはりクオリティー(品質)が最優先である。これは、日本のソフトウェアが外に出て行く、非常に重要なファクターが品質だと考えているからです。例えば、もともと日本から世界中に出て行っている車だとか、それから家電というものは、輸入産業なんですね。輸入産業だったものが、ある時点から輸出産業になっていった。その大きなファクターが、実はクオリティーだったんですね。「(日本の)自動車は故障しない。家電もかゆいところに手が届く」その繊細さが、世界的に価値が認められて広がっていった。日本の技術者のアベレージとして非常に高いものがある。
【平野】
外資系でソフトウェアを日本市場に出すときは、ソフトウェアの不具合を直さずに出すということは、まずない。「バグ」と言いますが、私がロータスにいたときは、日本市場に出すときは、日本語化するだけじゃなく、色んな問題を直して修正をして出す。つまり、アメリカではOKな問題が、日本では受け入れられないだろうということで、直して出すということなんです。そういうことを経験するうちに、日本のクオリティーの高さは、ソフトウェアでも、世界に価値を認められるだろうと確信した。このクオリティーというものが、我々が世界に出て行く、非常に根本になっていくということで、製品開発というところに品質を入れました。もうひとつ(の創業理念)は、その標準技術を使うというのは、逆に自分の技術に自信があるとありがちなのが、自前主義、なんでも自分で作らないと気がすまない。これも私からするとおかしくて、世の中にはいいものは沢山ある。我々はXLMに対して長けているかもしれないですが、それを使うために色々な周辺の技術や環境があって、これに長けている会社がいっぱいあるはずで、我々と他の良いものを組み合わせて使うというのは、これはやはり大事なことだと考え、それもひとつ創業理念にいれています。
【平野】
世界的シェアで使用され、通用するソフトウェアを作る。これを目標・ビジョンとして実現するための行動を、創業理念としています。
経営者プロフィール
氏名 | 平野 洋一郎 |
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役職 | 代表取締役社長 |
生年月日 | 1963年8月25日 |
出身地 | 熊本県 |
出身校 | 熊本大学 |
尊敬する人物 | 野口英世、稲盛和夫(京セラ)、江副浩正(リクルート)、本田宗一郎(ホンダ)、盛田昭夫(SONY)、ビル・ゲイツ(マイクロソフト)、スティーブ・ジョブズ(アップルコンピュータ)、マイケル・デル(デル)、堀場雅夫 |
会社概要
社名 | アステリア株式会社(旧インフォテリア株式会社) |
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本社所在地 | 東京都渋谷区広尾1丁目1番39号 恵比寿プライムスクエアタワー19F |
設立 | 1998 |
業種分類 | 情報通信業 |
代表者名 |
平野 洋一郎
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従業員数 | 102名 |
WEBサイト | http://www.infoteria.com/jp/ |
事業概要 | XMLを基盤技術として情報システム間を「つなぐ」ためのソフトウェアを開発し市場に提供。 |