Vol.5 プライベート
プライベート(原点、座右の銘)
【平野】
私の原点が田舎なんですよね。本当に山の中で何もなくて、遊ぶものも木で作ったり、木で穴をかけたりとか、鉄砲とかも手作りで作ってやっていました。何もないところから、何かを生み出すということに、相当鍛えられた環境でした。結果として思い起こすと、そういうことが多々あるなと。いま私も子供を育てていて(思うことは)、おもちゃにしても何にしても、やはり与えることばっかりなんですよ。ないところで工夫をする、ないところから何かを生み出す、そういうことを体験させたい、経験させたいという想いがすごくあります。
【平野】
座右の銘は、英語なんですけど「The best way to predict the future is to invent it」というのがあります。アラン・ケイという人が言った言葉で「未来を予測する最善の方法は、それを作ることです」。ちょっと意訳してますけど(そういう意味です)。特にこういう業界ですと「未来を読む」とか「予測をする」というところに、結構みんな意識が行きがちです。ベンチャーでも「未来がこうなるからこういう事業をしよう」ということでやるんですけれども、実際に未来というのは、誰かが作っているんですよね。勝手に(未来に)なっているわけではなく、世の中のトレンドにしても、その先にある普及にしても、誰かが仕掛け、それに呼応する人たちがいて、勝手に何もしないで起こっているわけではない。特にコンピュータの領域というのは、まだまだ新しい産業。新しいことがいっぱい残っている。その当事者になろうと思えばなれるんですよ。だからその当事者になって、未来を作って行きましょうと。一生懸命トレンドを読むだとか、その動向を探るだとかじゃなくて、自分自身が未来を作る。その一端を担う1人になりましょうというようなことですね。これは私自身への言い聞かせでもありますし、社員もそうですし、世の中に対しても、そういうことをぜひ考えていきたいですね。
【平野】
日本というのは、コンピュータのソフトウェアでいうと、まだフォロワーじゃないですか。海外製のソフトというのは、非常に多く使われているんですけれど、自分たちが新しく世の中に提案してそれが世界中で使われる。そういうことだってできなくはないんですよ。単にアメリカが、今後何をしていくのか、マイクロソフトが何をしていくのかという予測だけではなく、自分たちがこれをやっていくんだということもできると思う。Googleだって10年前は、あんなことができるなんて、誰も予測していなかったけど、あれも勝手にでできたわけじゃなくて、ちゃんとあれ(Googleは)創業した人もいる。コンピュータ業界は、それが出来るということで、私自身は常に意識してやっているという意味で、座右の銘ですね。
経営者プロフィール
氏名 | 平野 洋一郎 |
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役職 | 代表取締役社長 |
生年月日 | 1963年8月25日 |
出身地 | 熊本県 |
出身校 | 熊本大学 |
尊敬する人物 | 野口英世、稲盛和夫(京セラ)、江副浩正(リクルート)、本田宗一郎(ホンダ)、盛田昭夫(SONY)、ビル・ゲイツ(マイクロソフト)、スティーブ・ジョブズ(アップルコンピュータ)、マイケル・デル(デル)、堀場雅夫 |
会社概要
社名 | アステリア株式会社(旧インフォテリア株式会社) |
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本社所在地 | 東京都渋谷区広尾1丁目1番39号 恵比寿プライムスクエアタワー19F |
設立 | 1998 |
業種分類 | 情報通信業 |
代表者名 |
平野 洋一郎
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従業員数 | 102名 |
WEBサイト | http://www.infoteria.com/jp/ |
事業概要 | XMLを基盤技術として情報システム間を「つなぐ」ためのソフトウェアを開発し市場に提供。 |