Vol.1 歴史
歴史(ビジネスモデルの成り立ち、チーム展開のBPO提案、トライアル雇用+業務改善、家庭教師センターの新規事業から創業)
【浦上】
もともと私は、このビジネスをやる前というのは、家庭教師センターにいました。タートル先生という家庭教師センターでやっていたのですが、1995年ぐらいから就職氷河期と言われる時代で、優秀な大学生が、自分の希望する会社から求人がでなくて、じゃあ就職浪人して来年は良くなるだろうということで、就職浪人をして就職ができない人がたくさん生まれた時代なんです。ちょうど創業が1999年なんですが、1999年の頃にまだ就職ができていない人たちが、家庭教師センターのOBの人たちでたくさんいたんです。たくさんいた就職できない人たちに、どうにか仕事を与えてあげないと、就職浪人4年間ずっと、コンビニエンスでレジ打ちのバイトをしながら就職のチャンスを、と思っていても、4年も5年もフリーターみたいな形でやってしまうと、なかなか一般の企業に就職できるチャンスというのは少なくなってしまう。社会問題的にもフリーターというのが問題になっていて、できた時代背景というのは就職難と就職氷河期がありました。彼らに、なんとか就職をさせてあげたいと思って事業を始めました。
どうすれば、彼らが就職できるかというと、企業に対して何らかのコネクションがあれば就職ができます。コネクションを作ってあげるために、ある会社、大手の会社に行きたいという人が10人周りにいたとします。その人たちでチームを作って、大手の会社さんに、私が業務分析をして業務の一部を切り出して、BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)として我々にやらせてください。業務の一部を、我々に外部委託してください。やるのは、元大学生で結果的にフリーターになってしまった。優秀な元学生たちでチームを作って、1年間この仕事をやらせてください。この仕事をやることによって社員の人たちは、本来やらなくてはいけない仕事に特化できるし、業務効率もあがります。この仕事、我々がやる仕事は私たちに任せておいてくださいとBPOの提案をするんです。BPOの提案をして1年間やらせてもらって、御社の業務を改善しましょう。ところがそのやる人たちは、全部御社に行きたい人たち10人なので、1年間必死に就職もしたいものですからアピールします。1年後にもしこの人たちが、本当にいいなと思ったら、働く人たちも相思相愛だったらぜひ就職させてくださいと約束して、仕事をしながら自分をアピールして、1年間経ったら就職できるような仕組みを作ろうということで、始めたのが今のビジネスです。
就職できないフリーターの人たち、たまたま時代の背景で就職できなかった人たちに、就職のチャンスを与える。トライアルの雇用の形で、自分を品評してもらって、自分の働く部分をみながら売り込んで下さい。その10人のチームで行くんですが、それだけでは企業さんも、受け入れるのは大変なので、そこに我々の社員がコンサルタントとして入って、業務改善の指示だとか、お客様とのいろいろな打ち合わせだとか、業務改善の報告書を出したりとかは、当社の社員がやるようなそういう仕事なんです。それが創業の始まりです。
タートル先生の時には、取締役で新規事業を担当していました。その中で、就職支援というか、OBの人たちに対しての就職支援。家庭教師の優秀な先生を集めるイコール、家庭教師センターで就職の斡旋もできると。先生を集めるのに少しいいと思い、ということでもともと始めたのですが、それが本業になった形です。
経営者プロフィール
氏名 | 浦上 壮平 |
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役職 | 代表取締役会長兼社長 |
生年月日 | 1966年8月25日 |
出身地 | 兵庫県 |
座右の銘 | 一期一会 |
会社概要
社名 | 株式会社エスプール |
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本社所在地 | 東京都千代田区外神田1-18-13 秋葉原ダイビル6F |
設立 | 1999 |
業種分類 | サービス業 |
代表者名 |
浦上 壮平
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従業員数 | 1,060名 |
WEBサイト | http://www.spool.co.jp/ |
事業概要 | 物流等のアウトソーシングとコールセンター等への人材派遣中心。 |