株式会社エスプール 物流等のアウトソーシングと、コールセンター等への人材派遣が中心 株式会社エスプール 代表取締役会長兼社長 浦上 壮平　 (2013年11月取材)

事業（ロジスティック事業、派遣部門、人材教育・立ち上げ、障がい者就労支援、マーチャンダイジング事業、顧問派遣、被災地就労支援、就労弱者を支える）

【浦上】

今の当社のロジスティック事業部というのは、自分で倉庫を借りてお客様を入れてやっていくような、物流センターを自社でやらせていただいています。そこで今やっているのは、ネット通販さんEC物流です。ネット通販のお客様を数十社集めて、そこで共同配送センターというのをやらせていただいています。もう一つは、倉庫自体の運営が得意なものですから、大きな倉庫の運営の受託をさせていただいています。少なくとも、一つの現場で50人や100人200人。そういう人間たちが、働きながら、出荷をやるようなものを請け負っているのがロジスティックなんです。
創業からやっている派遣の部門も、今は子会社になっていまして、メインでやっているのは、携帯の販売員の派遣。ドコモショップやauショップ、ソフトバンクショップなどに、人を教育して入れていくということもやっています。そういう携帯・スマホの販売員の人材を教育するという事業と、あとはコールセンター事業というのもコールセンター向けに人を教育していく。これも派遣が多いのですが、させていただいているのがメインです。とにかく教育できていないといきなり行ってもできないので、教育をしてチームを作って社員とセットで入れて、現場を作り上げていくということを得意としてます。その2つがメインです。
最近はコンビニエンスの従業員の方の教育。アルバイトの方、店長まで用意して、お店を何十店舗も一度にオープンさせるようなそういったものを我々の方で、人の教育からシフトまでさせていただいています。
障がい者の雇用支援事業を始めまして、それあg今、当社の中で新規事業として非常に伸びている事業なんです。企業は100人のうち2人、2ポイントという言い方なんですが、障がい者を雇用しないといけない義務があるんです。ところがなかなかサービス業の会社さんや、大手の会社さんも達成するのに、結構必死になっても達成しないところがよくあるんです。我々が特化しているのが、知的障がい者の方の雇用を支援しようと、考えてやりだしたビジネスなんです。当社の方で、大きなビニールハウスで、人工的に作る植物工場みたいなものを作っていて、区分けで企業さんに貸し農園のような形で場所を貸しているんです。設備はお客様に買っていただいているのですが、そこで通年雇用をしながら野菜を作って、例えば企業さんの中で、社員食堂の野菜にしたり、レストランやホテルの場合は、バイキングで使っていただいたり、社員の福利厚生で野菜を皆さんに配ったりという、野菜を当社の農園で作って、その中で知的障がい者の人が働いている、わーくはぴねす農園という農園を作り、企業向けの貸し農園事業をやっています。併設して就労移行支援、職業訓練塾を作っていて、そこで一定期間、農業の勉強をトライアルで勉強しながら、企業さんに就職していく。企業さんは、そこの設備を借りて社員の方として、障がい者の方と管理者の方をおいて、雇用していくという形をやっています。
新たに始めている事業で、例えばマーチャンダイジングの事業というのを始めていて、メーカーから依頼されて、例えばドラッグストアやホームセンター、GMSなどで、棚を作ってPOPを並べたり、棚位置を変えたり、お店に行って棚を作る仕事。販促活動を当社の方でメーカーごとに請け負ってやるような仕事も始めて、それも今後伸びていく事業ではないかと思います。メインは主婦向けです。
シニアの方々の働くチャンスも、経験だとかスキルを生かすような、企業の顧問としてやっていくようなビジネス。当社は顧問派遣と言っているのですが、企業向けの家庭教師です。
最近だと、福島郡山と伊達市の方で、福島市もやっていますが、除染作業というのもさせていただいていて線量の少ないところで、道や一般家庭の表皮を磨いたり、土を取って線量を下げるような国家プロジェクトの一部を、当社でもさせていただいています。被災地の人たちに少しでも、仕事を（提供）できたらなと思って始めています。
特に就職できない方、就労が自分の思い通りにできない、就労弱者、そういう方々に仕事を与える。企業さんから見ると、何か企業の改善をしたいだとか、何かテーマがあるような、戦略的なアウトソーシングのパートナーとしてやりますというのが、当社の全体像なんです。