モジュレ株式会社 パソコンなどの小型コンピュータに特化したシステムのアウトソーシング企業 モジュレ株式会社 代表取締役 松村 明 

Vol.2 価値観

インタビュー内容

価値観

【松村】

当社の経営理念は、細かく言えば経営理念ではなくて、共有理念だと思っています。共有理念、シェアードセンス(Shared sense)と言っています。違いは、経営する上で重要なことは、経営者サイドで決めて、みんなにわかってもらうのではなくて、「みんなのものとして、共有していくもの」シェアするものだと思っているんです。

それをたった一つだけ決めていて、それは「責任ある自由の共存」という言葉です。一言で言うと本当は「自由」としたかったし、創業期はそう決まっていたのですが「自由」というのも、誤解されがちな言葉なので「責任ある自由」にしたんですけど、それでも会社だからお互いの自由を損なわない、お客様の自由を尊重する、社会的な弱者の自由を守るとか、そういうものがあるので、それぞれの責任ある自由が共存している状態であれば、相手の自由を侵していながら共存できている、ということがたった一つだけあるんです。

背景には、垂直命令型の組織というのは、すごく有効に機能していて、18世紀、19世紀、20世紀と続いてきた一つの軍隊もそうだし、企業もそうだったのですが、非常に優れているわけです。それはそれでいいと思っています。

先進国と呼ばれている経済発展が著しい国ではないところで、もし私が会社組織を作ったら、たぶんそういう組織を作っていると思います。なぜなら、その方が機能しますから。ですが今は21世紀に当社ができているんです。1999年に創業して、実際は2000年から活動しています。

21世紀になって、日本のような先進国ではそういった垂直命令型の企業は飽和してしまっていて、能力ややる気がある素晴らしい方たちは、そういう組織が良かったらどこでも行けるわけです。選び放題なわけです。そうすると社会的にそうでない器の企業が良いと思ったし、そういう器の企業が1つや2つあってもいいし。

そういった自由に働きたい人たちが、大企業や出来上がったところではない、垂直命令型ではない企業の方が来やすいですよね。なぜその企業を選ぶのかというと、その理由として、大手に行きたい人はそちらに行けばいいし、きっちりできていて機能している企業ですから。そうではないところで働きたい人は当社だけではないけれども、そういう企業に来てのびのびとやってもらえれば嬉しいなというところから、競争力や社会的意義や自分たちに有利等、そういうことから、このようにしたのです。

そうは言うものの、これはなかなか難しくて、自分を律して自由というものを、セルフマネジメント・セルフコントロールしてもらわないと、なかなか成り立たないので、IPO・上場も一つの成長であり、一つの方法ですが、その時に一般的な価値観というのは、取り入れざるを得なかったのですが、それはそれで悪いことではないと思っているのが現状です。

今は2割のユニークさと8割の常識を持っているような会社になりたいです。2割は絶対に捨てたくないし、8割は先輩たちが上手く運営してきたことを守りたいというのが実態です。


経営者プロフィール

氏名 松村 明
役職 代表取締役
生年月日 1964年3月6日

会社概要

社名 モジュレ株式会社
本社所在地 東京都東京都港区芝五丁目25-11 ヒューリック三田ビル 2F
設立 2000
業種分類 卸売業
代表者名 松村 明
従業員数 59 名
WEBサイト http://www.modulat.com
事業概要 小型コンピュータの導入段階・利用・廃棄に至るまでの様々な業務を代行する。
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