Vol.3 事業
事業
【松村】
私どもの仕事は企業の情報システム部門、または情報システムの担当者が行っている仕事を、アウトソーシングさせて頂くものです。当然そこには日々社員の方々が行っている運用や維持管理といったものや、たまにシステムの購入や構築をして行くような仕事があります。
【松村】
我々は主に日々発生しきちんとこつこつやる業務を担当者になり代わってさせて頂くという分野に所属しています。多くのIT企業はシステム販売やシステム構築のビジネスが8割から9割を占めています。ここが基本的に大きな他社との違いです。
我々は日々のお客様の状況をよりよく知ることで、自分たちの仕事も上手く回り、当然お客様に対してもその利益を還元できたり、サービスが提供できるということがあります。
他のIT企業もどこかの会社のことを理解して、何かを販売したり構築したらまた次の会社へ行くのです。そしてまた次の会社でサービスを提供します。これは別に悪くはないのですけれども、お客様と長く付き合う中でいろいろな事を理解して、お互いの価値を高めていくことが、他社との最大の違いだと思います。
【松村】
もう一つは技術力という話がよくあります。我々もIT業界なので技術力は必要なのですが、主に物を作る技術力に集約されていることが多いと思うのです。車で言えば、良い車を作るためにメーカーがしのぎを削っているわけです。IT業界はもっと多くの数万社はあると思われるのですが、どうやって新しい製品を出そうかと思い、しのぎを削っています。
我々はそれをどういうふうに使うかという視点に立って、お客様と一緒に仕事をお受けしていて、我々は基礎技術とか応用技術を比較して、どう利用するか、これを「利用技術」とよんでいますが、将来的には我々はこの利用技術をもっと広く中小企業へ広げていきたいと思っています。
我々はおそらく上場企業の中で、最も少ないお客様数ではないかと思うのですが、お客様と定義している企業様が約70社あり、クライアント様と言って何年も継続的にサービス契約を提供させていただいているお客様が40社くらいしかありません。たぶんとても小さい数字だと思います。
その代わりそれらのお客様と毎月お付き合いをして、日々いろいろなお話をさせて頂き、サービスを行っていくというスタイルなんですけれども、やはりお客様数が少ないので、なかなかコストを限界まで下げられなかったり、中小のお客様が求めておられるサービスができなかったりということがあります。もう少しお客様の母数を増やして、全体のボリュームを大きくすれば、おそらく中小企業の方々が、ITを活用できないでいる現状をかなり打破して、協力もできてくると思います。
例えば3000台のコンピューターを導入する会社と30台導入する会社のパソコン1台のコストの差は膨大なのです。前者は一杯買うから安いわけです。でも本当は後者の会社こそ、大きい会社と対抗するためには、同じようなIT投資コストが必要となります。しかし、どんどん企業間のデジタルデバイドみたいなものが、開いていってしまうので、このパソコン30台の会社が100社集まると3000台になりますし、同じような調達コストに抑えることもできます。
また、同じような最先端のシステムが使えます。システムがあってコストをかければ安定させることもできます。ですから今までのようにオーダーメイド型で中堅企業、大企業の方たちに、小回りが利く良いサービスを提供するというサービスは事業の柱として続けていきます。それとは別にもう少しパッケージング化して中小企業様に安くて良い情報インフラを使って、本業を支援するというようなサービスを展開していきたい、これが我々の今の事業の大きなビジョンです。
経営者プロフィール
氏名 | 松村 明 |
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役職 | 代表取締役 |
生年月日 | 1964年3月6日 |
会社概要
社名 | モジュレ株式会社 |
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本社所在地 | 東京都東京都港区芝五丁目25-11 ヒューリック三田ビル 2F |
設立 | 2000 |
業種分類 | 卸売業 |
代表者名 | 松村 明 |
従業員数 | 59 名 |
WEBサイト | http://www.modulat.com |
事業概要 | 小型コンピュータの導入段階・利用・廃棄に至るまでの様々な業務を代行する。 |