Vol.3 事業
事業
【松村】
飲食店ですが、他の会社と何が違うかというと、我々ダイヤモンドダイニングには、アッパー居酒屋、専門料理店、カフェ、ファミリーレストラン、あとはコンセプトレストラン、テイクアウト…ありとあらゆるすべて異なる業態を出すというマルチコンセプト戦略と呼んでいますが、個店主義でやっています。
我々が目指すところは、売上げ日本一とか、店舗数日本一とかFC加盟数日本一とかではなくて、業態開発日本一を目指しています。そのために「100店舗 100業態」を作りたい、という事で考えています。
実際、今50店舗の運営をおこなっています。残り50店舗を今後3年以内に作りたいという目標があります。飲食店をやっている会社はいっぱいありますが、「100店舗 100業態」全部違う店で100店舗作った会社は一切ありません。そのパイオニアになりたいと思っています。
【松村】
ヴァンパイアカフェ1号店を作ってから、カフェを作り、別の店を作っていくうちに、気付いたら好きな店を作っていたのですよ、いつの間にか、途中で居抜き店舗といわれる店舗も手掛けました。
居抜き店舗というのは他社様が失敗した店舗で、無償か安く譲っていただいて、それをリニューアルして出店することなのですが、それが成功したのです。居抜き店舗は非常に難しいのですね、なぜなら悪いうわさが広まっている可能性がある。
あそこの店はしょっちゅう潰れるよねとか、厨房とクーラーの位置が決まっているので、その条件下でリニューアルする必要がある、非常に業態開発能力が要求されるのです。そういう店が成功した瞬間に、ああ僕らには業態開発能力があるのだなと、これならできると思ったのです。
小さい会社だったので目立つためには、注目されるためには違う戦略をとらないといけない、ということでマルチコンセプト戦略をとっています。
これまでの飲食店では一つ成功したらブラッシュアップして全国展開、地方展開するわけですが、でもこれは非常に危険な手法です。なぜならば、お客様が飽きるからです。かなり陳腐化しています。昔は10年持った業態が、今では5年、3年、1年持たなくなっています。また、いい店作っても真似される可能性があります。どちらが本家かわからない。
また、最近、中国野菜、ノロウィルスとか狂牛病などの問題があって、一業態だと非常に危険です。狂牛病が発生した瞬間に、焼肉チェーン店と牛丼チェーン店が全部だめになるといったリスクがあります。
チェーン展開の場合はブランドが決まっていますけれども、それに合う街というのは本当はないのですね。例えば東京でいえば、銀座と新宿では全く街が違います。銀座でも1本道を入るとまったく人が違います。ターゲットが違います。だからこそ、街に合ったものを作らないと上手くいかないです。
チェーン展開は20店舗出すなら出さないと成り立たない、街に合ってないと思っても出さないといけない、そうするとその街では赤字になるかもしれない。負のスパイラルが起きる可能性があります。
しかし我々は出店場所が決まったら、その街を徹底的にマーケティングリサーチしてその街にあるものを作ります。だから失敗が非常に少ないのです。実際に50店舗やって1店も退店がありません。
【松村】
100店舗やった後ですか、そこからが我々の本当の勝負だと思っています。100店舗のサンプルがあり、そのノウハウがあるわけですから、そこを使って何をやるかですね。もちろん1000店舗・1000業態というのはまずやりませんが、でも飲食業をやりますし、飲食は外すつもりはありません。もしかしたらデパ地下に参入するかもしれません。通信販売をするかもしれません。飲食にちなんだ学校をやるかもしれません。海外に進出するかもしれません。色々やりようはいっぱいあります。
経営者プロフィール
氏名 | 松村 厚久 |
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役職 | 代表取締役社長 |
生年月日 | 1967年3月29日 |
会社概要
社名 | 株式会社DDホールディングス(旧株式会社ダイヤモンドダイニング) |
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本社所在地 | 東京都港区芝4-1-23 三田NNビル18階 |
設立 | 2002 |
業種分類 | 小売業 |
代表者名 |
松村 厚久
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従業員数 | 6,087名 |
WEBサイト | https://www.dd-holdings.com/ |
事業概要 | 飲食・アミューズメント事業(カフェ・レストラン・居酒屋・ビリヤード・ダーツ・複合カフェ等)の経営・企画・運営、ホテル・不動産事業の経営・企画・運営 |