株式会社ポジティブドリームパーソンズ ホテルやレストラン、ウェディング施設の企画運営・コンサルティングを営む成長企業 株式会社ポジティブドリームパーソンズ ファウンダー 杉元 崇将　 (2013年3月取材)

歴史

【杉元】

学生時代アルバイトをしていた頃から将来起業したいなということは目標としてありました。

その当時私がロールモデルにさせて頂いた方がいまして、その方は私がアルバイトしていた職場にお客様としていらしてた方だったのですが、同じ男性の私から見ても非常に素晴らしいなと思う男性のお客様でした。

その方はご自身で会社を経営していて、その方のようになりたいなと思っていました。

私が22歳くらいのとき、社会人になった1年目の頃に、先輩の結婚式にはじめて呼んで頂く機会がありました。

それまで、自分の親戚の結婚式などには出席したことはあったのですが、まだまだ田舎的というか結婚式はそんなに華やかでなくて、オシャレでもなかったのですが、その先輩から呼んで頂いた結婚式というのは、それはそれはおしゃれで、私から見ると楽しくて。これって何かノウハウがあるのではないかと考えました。

私が福岡で見た親戚の結婚式と、私が社会人1年目で見た結婚式の私自身の感動具合が違ったのです。

これは何か仕掛けや仕組みがあるのではないかと思い、あるホテルの配膳サービスなんかにも入ってみて、いろいろ勉強しました。

そうしたら、実はそこにはノウハウや仕組みがあるわけではなくて、結婚式の主役である新郎新婦が、「来てもらった私たちに楽しんでもらいたい」という気持ちや、私たちを楽しませるための仕掛けをご自身で考えていたので、私たちが楽しめたのだなと思いました。

逆に、こういうものを仕組みにしたり、ノウハウに落とし込んであげて、当時の結婚式は型にはまった、旅行代理店のパッケージプランのような、融通性が利かないものが多かったので、もう少しオリジナリティを発揮して差し上げるとか、来ていただいたゲストの方たちにも、楽しんでいただけるような方法論があるのではないかと思い、将来、自分が会社を作ってやっていきたいと思う事業の一つとして、当時は考えていました。

私が社会人として初めて入った会社は大企業で、創立100年くらいの企業だったのですが、私が入社した翌年に上場するというステージだったので、そのような大企業や上場ステージということに興味がありました。

私が社会人になったのは1989年なのですが、その後、バブルがはじけた後に、いい意味で私は出向させていただきました。その会社は小さい12億ほどの会社だったのですが、かなり責任を付与していただいて、初めて社長のようなことをやらせていただきました。そのような経験があったので、自分自身の中で大企業のガバナンスというものが、しっかり勉強できました。

子会社への出向ということで社長的な役割と同時に、バブルがはじけた後だったので、事業を再生させないといけない、というステージに送り込まれていたので、事業再生ということも実務として経験できました。

自分のキャリアで足りていないのはどこかというと、スタートアップが足りてないと思いました。そこで、独立するまでの最後2年間、ウェディングという事業の勉強と、自分に経営者として足りていなかったスタートアップ、この2つを勉強させていただきたいということで、ご縁があり、株式会社プラン　ドゥ　シーさんでお世話になりました。

学生時代に私は野球をやっていたのですけど、一生懸命にやっていれば勝てるかというとそうではなくて、この場面にはこういうバントをするとか、この場面ではこういうことをすると点を取る確率が高いという事を、選手としてやりながら見ていたのだと思います。

一生懸命やることは、重要なことなのですが、勝ちパターンにもっていく、勝てる仕組みに昇華させていく、そういうことに自分自身で興味があったので、冒頭でお話しをした親戚の結婚式と社会人になって呼んでもらった先輩の結婚式とのギャップを自分で測ってみて、このギャップには仕組みやノウハウがあるはずだと思い、もしないなら、それを作ればビジネスチャンスがあるという、置き方に（考え方を）する傾向が高いのだと思います。