株式会社ポジティブドリームパーソンズ ホテルやレストラン、ウェディング施設の企画運営・コンサルティングを営む成長企業 株式会社ポジティブドリームパーソンズ ファウンダー 杉元 崇将　 (2013年3月取材)

価値感

【杉元】

結婚式ということ自体は、よく「人生の中で3回は主役になれる場面がある」といわれますが、一つは生まれた瞬間、二つ目が結婚式での主役の場面、そして最後の三つ目が亡くなる時。その三つの中で自分自身の記憶がある、主役になる記憶があるのは、結婚式という二番目の時だといわれています。

結婚式自体が時代のトレンドや変化があって、以前は型にはまった結婚式しかできなかった、その一方でテレビのゴールデンタイムで、芸能人の方が挙げるハワイでの結婚式だったり、芸能人どうしの方が国内のホテルで結婚式をお挙げにあるシーンが放映されることがあって、もっとやりたいことやもっと演出にこだわることを通じて、結婚式自体、もっと楽しい要素がありそうだということが、明らかになってきた、そういう時代背景がありました。

そういうなかで、結婚式を挙げる新郎新婦という方々も、もっと自分たちらしい、ご招待したお客様に楽しんでいただけるような「自分たちらしい結婚式をしたい」ということをきちんと導いて差し上げる、ウェディングプランナーという方たちや会社がまだ少なかった。

そういったことを我々がもう少し今の時代にあったやり方に、方法論に、仕組みにして、BtoBtoCで我々が提供したり、時代にあった結婚式のスタイルをお客様にご提案したい、やり方がわからない施設に対して、我々がノウハウを提供して、ご一緒に成長していく、というようなことをやっていくことは、私の中で価値観として強いというか1点目としてあります。

そしてもう1点目が、当時ウェディングプランナーという仕事が、時代の中で人気があったのですが、ウェディングプランナーという仲間がどんどん増えてきた割には、汗を流して一生懸命頑張るけど、その人たちの成長や、その人たちがミドルマネージメントへ上がっていったり、その人たちがより活躍しているというステージまで、企業側がなかなか導いてあげられていない、という実態があったと思います。

そういうウェディングプランナーの方たちに汗をかくだけでなくて、もう少しノウハウや経営や戦略を教える事を通じて、ポジティブドリームパーソンズだけではなくて、もっと他の会社でも活躍できるようなステージを作っていきたいなという価値観が、結婚式事業においてはその他の価値観と同時に、人材を伸ばしていくことにかなりエネルギーをかけていきたい、そんな価値観が自分の中でかなり大きくあります。

企業理念は「PDP WAY」という名前にしています。「WAY」という言葉には2つの意味があるといわれていて、「道」と「らしさ」という意味があります。道というのはポジティブドリームパーソンズという会社が向かうべき進行方向がどの方向か、また、それを実現するためには3つのことが非常に重要で、ポジティブドリームパーソンズらしさはどんな価値観かというと、「FIELD」と「ISM」、「ARM」に書いてあるひとつひとつのことが、社員のあるべき姿やその役割にまっとうして、責任を果たすべきだということが、この「らしさ」だと思っています。

「FIELD」は私を含めた経営チームがやるべき、メンバーや社会に対してのコミットメントで、寛大な気持ちを持たなくてはいけないとか、メンバーのプロセスと結果に経営は責任を、ということで、丸投げしてはいけないなど、そういうことを経営チームメンバーのコミットメントとしてやっています。

一方で「ISM」の体現は、メンバーひとりひとりのあり方に対して、コミットメントを期待していて、常に創造力を発揮し、自らを革新し続けることというスタンスをメンバー自身に期待したり、常に自信をもって自分で価値を高め続けることを期待したり、というメンバー一人ひとりの在り方を定義しています。

「ARM」というのはメンバーどうしのお互いの関係性を定義していて、「ARM」という腕を組むフレンドリーな意味ともう一つは「ARMY」戦友です。戦争に行った時に、お互いを命がけで守りあうような、ライバルでもあり同士でもある、そういう関係性をお互いで担保しあってほしいと思っています。

経営チームのコミットメントと面メンバー一人ひとりの在り方の定義と、加えてメンバーどうしの関係性の担保ということが、メカニズムとして機能することを通じて、私たちが実現したい世界観を実現していくんだと。メンバー一人ひとりにはそのような在り方を求めるし、ポジティブドリームパーソンズの経営の携わっていく人たちには、そういうことを求めていく。そのようなことを定義しているのがこの理念です。