株式会社ゴーゴーカレーグループ 金沢カレーブームの火付け役。日本、米国を中心に70店舗以上を展開 株式会社ゴーゴーカレーグループ 代表取締役会長 宮森 宏和　 (2013年5月取材)

キャリア

【宮森】

まず働くということは、職場イコール、これは道場なんですよ。要するに修行の場。修行するには汗もかくし、汗をかかないと人は成長しないんですよね。人間、できるかどうかというのは知識があるかないかと経験があるかないかですね。現場だけでもだめだし、もちろん本も読んで知識も入れなければならないし。そのためには仕事。色々な職種があるにしても、自分で汗をかくことですね。そういうことによって経験値が上がって、レベルが上がっていく。レベルが高いとはじめて、色々な職人としてどこにいっても間に合う人材になるんですね。

【宮森】

例えばグループ内で言っているのは、１０代２０代は死ぬほど働け、と言ってるんですわ。無駄な仕事もたくさんあるだろうと思う。それをした人が初めて３０代で判断力の豊かな人材になるのであって、判断しながらそこで色々な失敗、経験もあるであろう、そうしてきた人たちが次に４０代で、決断力のある経営者になっていくんだと思う。これがステップですよね。このレベルが上がっていくのは仕事でしかない。

【宮森】

まず、やる気ですよね、やる気。その仕事に対する意欲ですよ。働けることに対する感謝。それが基本。年齢、性別、国籍、学歴、一切関係ありません。実力主義、結果主義、だからといって、そんなに能力は高くないけれども、本当にゴーゴーのことを大好きで、お客様のことを元気にしたいんだというスタッフには、今でも５年以上働いているスタッフもいるし、７０代の人もいるし、ハンディキャップのある方もいるし。その方でも出来る作業もあったりするわけで。それをみんなでフォローしてやっているし。

【宮森】

最低限の基準としてみんなに言うのがこんな手帳を持ってもらうのですが、自分の計画を立てるということ。本当に驚くほどみんな社会人が自分の計画を立てていないんですよ。自分の時間管理が出来ない人に、人の管理も出来なければお客様も元気に出来ないんですよ。自分の成長もない。

１年なり３年なりの計画は必要だ。その中に入れているのが、お墓参り。年に２回はお墓参りに行きなさいと。うちは先祖も大事に出来ない人はいりません。親孝行しろといって、父の日母の日を入れなさい。そういう親も大事に出来ない人はいりません。もし、もういない方はお墓参りをするなり、義理のお父さんかもしれないし、お母さんかもしれない。靖国神社へ年に１回は行きなさいよと言ってあります。入社前から。われわれはこういう会社ですから。英霊も大事に出来ない国に将来はないですよ。

手帳というのはスケジュールもありますが、目標を書くんですよ。お墓参り８月、７月にお盆にいこうとか、例えば何でもいいんですよ。本を読もう、月に１冊読もうとか。そうしたらその本を読む日も書く。時間も何時から何時と本を読む時間にあてる。それは目標に対する実行力。

【宮森】

このパーフェクトポジティブという思いを説明すると、いかなる時でもネガティブな言動はしないのを前提でどういう環境に立たされようともポジティブな言動なんですよね。「できない」と思った瞬間、考えようとしないんですよ。本気で考えるかどうか。それがパーフェクトポジティブ。どうやってできるか、最後の最後まで考える。それは人間色々なことがあります。ネガティブになることも心境としてはあります。ただそれを、言葉に出したり、八つ当たりしたり体に表現したり。ということがネガティブな言動。我々はそれは御法度。どんなつらいことがあっても、そういう時こそゴーゴースマイルで。涙が流れようとも、スマイルです。楽しいから笑うのではなく、笑うから福が来るんですよ。苦難福門と言う言葉があって、苦難があるから初めて福が来るんですよ。苦難を苦難だと言っても福は来ないですよ。それを乗り越えないと。それがパーフェクトポジティブです。

朝礼でも言っていますが、ポジティブニュース。最近あった感謝した話や感動した話をみんなで言っていくのですが、最初慣れていない人はそれが分からないんですよ。感謝すべきことはたくさんあるわけなんですよ。こうして人間として生まれてきたこともそうだし、こうして今の歳まで生きてこられたこともそう。感謝すべきことなんで山のようにあるんですよ。それを探すこと。そういうふうにスイッチしていくと「なんてついているんだ」と。そういう思考になるし、それが言動にも表れてくると本当についている人生になるし、それがパーフェクトポジティブ。ネガティブなことは言わない、ポジティブなことを言い続けることによって相手の人もそうだし、朝礼でもそうですけども、この空間がポジティブなんですよ。

【宮森】

この空間を作り出すのは人間の心であったりとか、例えば観葉植物やお花とか。そういうもので心を和ませたりとか。心が和むとここ（場）も和むんです。そういう空間を作っている。元気の気は空気の気ですよ。

だからポジティブニュースやスマイル。そういう空間を作ることが、そこに来るお客様が「ああ、感じ良いな」とか「なんだか元気になったわ」とかそれでお客様を元気にしていく。それがわれわれのスタイルです。