ラクオリア創薬株式会社 イオンチャネル創薬技術が強みの創薬開発型バイオベンチャー ラクオリア創薬株式会社 元最高経営責任者　代表取締役 谷 直樹　 (2013年7月取材)

キャリア

【谷】

本当に稀なんですけれども、新薬に携わりたいというのは、みなさん思っておられます。そういう意味では非常に成果が見えやすい、これは私たちが作った、合成したものであると、これは私たちが合成をチェックしたものである。非常にわかりやすい、それは他の工業製品とは、まったく違う分野ですから、そういう意味では可能性を誰でも信じられる業種であって、いつか自分たちもバイアグラのような新薬を、あるいはアルツハイマーに効くような新薬を作れると、そういう夢を持てる分野です。

もちろんそれが最終的にできるかどうかというのは、また別の話ですけれど、誰でもその夢を持てるという意味では、非常の面白い業種だろうなと思います。

【谷】

新卒の方も当然来ていただいております。インターシップという形で、例えば大学から一定の期間来ていただいて、その状態から将来就職されるというケースもありますし、また大学に戻られるというケースもあります。我々もそういうような形で、日本の大学の大学院生の方が来ていただいて、それで我々の研究のいろいろな業務を一緒にやっていく、そういう方たちは企業の研究というのは、こういうものだということを身に付けていただくと同時に、我々自身の研究の成果にもそれがつながっていく、そういう意味で我々も、新卒の方いろいろな方を採用することは積極的にやっております。

他のベンチャーよりもかなり大掛かりなチームを、ある意味製薬会社の研究所と同じような組織形態なり、考え方なりのグループ、チームを組んで動いておりますので、常に新しい才能を入れておりますし、また新しい才能を入れたら、その方たちが巣立っていくと、むしろ中途採用でもいいのですが、そういうところでやるよりも、我々の今の希望としては、新しいフレッシュな方に来ていただいて、そこで我々のテクニックを身に付けていただいて、一緒にチームを構成していただくと、理想型のような話ですが、そういうことを考えています。そういう意味で今回も４人くらい、いろいろな大学院で研究しておられた方に来ていただいております。