協立電機株式会社 ITとファクトリーオートメーション(FA)技術を基盤にしたシステム構築が主業 協立電機株式会社 元代表取締役社長 西 雅寛 

Vol.1 歴史

インタビュー内容

歴史

【西】

私は父が起こした会社の後を二代目でやっています。ちょうど会社がスタートした昭和30年代のはじめというのは、高度成長期で、それまで我々のお客様である製造業が、やはりベテランの方々の経験や勘で作っていたものをいろいろなデータに移し替える、あるいは最適制御をするような装置を作って物を作っておりました。

今ではもう当たり前の事ですけれど、その頃は本当にそういう事ができるのかと、本当にうまくいくのか、などという懸念をお持ちのお客様が多くて、たまたま、私が32歳、父が59歳の時に父が急死しまして、それで私は会社に戻りました。その当時の協立電機は、私が50番目の社員ぐらいで、技術的には良いものを持った会社でしたが、規模的には小さい会社でした。

【西】

その頃は常勤の役員さんもいなかったものですから、書類のあり場所が分からないのですよ、契約書であるとか、いろいろな経緯とか、本当に右も左も分からなくて、そこはちょっと苦労しました。ただ父が座っていたイスに座って、訳のわからないなりに社長の真似事をしておりますと、やはり父が感じたであろう、喜びや悲しみなど、そういうものがかなり実感できました。

会社に戻って半年後に同業の会社を1社M&Aしまして、その辺から会社の進展のテンポがかなりスピードアップしたような気がします。仕事そのものが私にとってははじめてですし、面白いのですね。それから、うちの会社は小さな中小企業でしたが、見ていますと例えばその当時、ユニックスを非常に早く取り入れて、そういう事をやっているエンジニアがたくさんいたり、弊社は小さな会社の割には設備がなかなか良かったのです。まあ父が投資をしていたのですけれども、それから社員の平均年齢も若くて27,8歳だったんです。そういう面白みや、やりがいというものはありました。

その後15年後くらいに株式を上場して、今までとは違ったスピードで違った範囲の中で、拡大成業ストーリーを考えた時に計測制御というのは、専用のコンピューターがありまして、物を作る現場からのデータをセンサーで取り上げて、それを専用のコンピューターに入れて、そしてまたその信号を戻して物作りを自動的に行うという仕事ですから、実際にデータを取るところとか、実際に製造現場にそのデータを戻して、そこでバルブが閉まったり開いたり、ロボットが動いたり、実際に物事が進んでいるわけです。

そういう実際に動くところというのは、業界がまったく違いますが、そういうところをやろうと思って、いろいろ社員を勉強に出したり、相手の会社に派遣して教わろうとしたのですが、なかなかこれが餅屋は餅屋なので上手くいかないのです。ですから元々の経験のある会社にある程度の資本参加をして、一緒にグループで仕事をしていこうというようにしまして、いろいろな諸君と知り合いになれて、これはいまだに楽しいです。


経営者プロフィール

氏名 西 雅寛
役職 元代表取締役社長
生年月日 1949年9月28日
出身地 東京都
座右の銘 『我以外皆我師』 学ぶことばかりで、我身の足らだるを感じています。
愛読書 ローマ人の物語

会社概要

社名 協立電機株式会社
本社所在地 静岡県静岡市駿河区中田本町61-1
設立 1959
業種分類 機械器具製造業
代表者名 西 雅寛
従業員数 1703 名
WEBサイト http://www.kdwan.co.jp/index.html
事業概要 FAシステム(最適生産システム)や計測制御機器の設計、開発が主事業。省エネシステムも。
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