株式会社シーズメン カジュアルウェア『METHOD』や和柄の服飾・雑貨『流儀圧搾』等の小売店を展開 株式会社シーズメン 元代表取締役会長兼社長 椛島 正司  (2014年6月取材)

Vol.3 人材への拘り

インタビュー内容

人材への拘り(従業員に対する想い、人材採用の考え方、コミュニケーション活性化の方法)

【椛島】

うちは、真面目な奴が多いんですよ。アルバイトまで入れると約500名くらいの人間がいるんですけれども、本当にみんな真面目です。でもそれぞれに個性がありますよね。ですから金太郎飴じゃなくて、一人一人の個性を生かせる、そういう店を作りたいし、それが集まって会社になっていくわけですけれども。ですから、誰かが何かを、自分はこれをやりたい!ということを強く言ってくれば、それができる会社にしていきたいんですね。

ですから、トップダウンよりは、ボトムアップ的な手法が当社としては多いし、もちろん、私が大きな方針は、みんなに示しますけれども、その方針をどう解釈して何をやっていくかということは、それぞれ店の人たちの自由なんですね。

ですから品揃えも店の意向で、自由に変わっていくんです。そういう意味では、一人一人の個性を大事にしながら、一人一人の能力が上がっていく。成長していく分だけ、会社が成長していくぞ、と。そういう会社にしていきたいですね。ですから、多分急成長もしないだろうし、でも不況にはめっぽう強い会社になっていくんじゃないでしょうかね。

【椛島】

現在、うちの採用はほとんどが、アルバイトからの正社員登用なんですね。まあ、アルバイト・パートといっても、例えばお店の売上予算、あるいは利益目標、粗利目標等が達成しますと、報奨金が出るんですね。正社員もアルバイトもそこは同じなんです。区別しません。その延長線上に、アルバイトを正社員に登用していくということをやっているんですね。

ですから、これからもアルバイトの人は、積極的に登用していきますし、アルバイトで一定期間やっていると社員希望です、ということで、手をあげれば社員希望として一応登録されるんです。

で、一応のスキルを身につけますと、社員候補としてひとつランクが上のところに。で、一応のスキルを身につけますと、社員候補としてひとつランクが上のところに登録れまして、ステップアップできるようになっているんですね。

ですから、お互いにもう会社のことが分かって、社員になっていくものですから、定着率は非常に高いです。もちろん、これから新規採用ということも、考えていかなくてはいけないと思いますけれども、入社していただいた限りは、定着して欲しいですよね。

まずはお互い、会社の良いところも悪いところも、わかった上で入社していただくというスタイルは、これからも持ち続けたいですよね。

【椛島】

コミュニケーションについては、最も大事だと思っておりましてね。店長あるいは、地区長それ以外にも、一般社員についても頻繁に本社に呼んで、表彰して一緒にご飯に行ったり、お茶飲んだりということもやりますし、ユニークなところでは、当社の給料明細には全部、私のメールアドレスが載っておりまして、いつでもメールください、と週30件くらいメール来ますかね。全てに返信します、大変ですけれども。ただ、メールにはひとつ約束がありましてね、告げ口はダメだぞ、と。自分の自慢を誇りたいことを、メールしてきなさいという約束事がありますので、そういうことで、コミュニケーションはどこよりも活発に、行われているでしょうし、先ほども言いましたけれども、多分アルバイトの方と社長の距離が、とても短いですから、普通に社長対アルバイトではなくて、普通の仲間としての会話を頻繁にやっております。私なんかそこらへんは、気をつけてやるようにしなければいけないという想いがありますのでね。


経営者プロフィール

氏名 椛島 正司
役職 元代表取締役会長兼社長

会社概要

社名 株式会社シーズメン
本社所在地 東京都中央区日本橋馬喰町一丁目5番4号
設立 1989
業種分類 小売業
代表者名 椛島 正司
従業員数 119名
WEBサイト http://www.csmen.co.jp/
事業概要 カジュアルウェアを主に扱う小売専門店。大都市圏を中心に全国規模で直営ショップを展開。
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