株式会社イーブックイニシアティブジャパン 取扱書籍30万以上、累計4,500万冊を販売する電子書籍業界のパイオニア 株式会社イーブックイニシアティブジャパン 元代表取締役社長 小出 斉　 (2015年1月取材)

―現企業入社前のエピソード―

【聞き手】

公認会計士として企業のサポートをする機会を経てそこから一転して、日本を代表するような三菱重工さんに入られて。

【小出】

事務系として入社したんですけども。いろんな会社のお話を聞く中で三菱重工の話も聞きまして。表現が悪いのですが中小企業の集まりみたいな集まりです、とリクルーターの方のお話を聞きまして。当時800ぐらいの製品群があって、その800の数え方というのがたとえばフォークリフトがひとつ。宇宙ロケットがひとつで、船がひとつでという壮大なスケールだったんです。それだけ様々な製品群を抱えていると様々な部長の方が一国一城の主のように主導権を握って、部長が社長のような。私、営業の一担当者として入ったのですが三菱重工では億単位の商談を任せてもらえたりするなど非常にやりがいを感じていました。

【聞き手】

順風満帆にお仕事をされていたと思いますが、また転機があったわけですね。

【小出】

石油プラントの部門にいた時に上司にかわいがってもらい、営業を勉強するために留学をしたいと伝えて渡米して、留学中の3か月間で経営の道に進むことを決めお世話になった上司に頭を下げ三菱重工を辞めさせて頂いた。

【聞き手】

それで、MBAを修得されて日本に帰ってきて、日本屈指のコンサルティングファームでお仕事されることになったわけですね。もう実践的なところにポンと出していただいたような感じですか？

【小出】

ATカーニーでは即戦力扱いでいきなり現場を任された。

【聞き手】

背中に冷たい汗をかく感じですね。日本は優秀な人ほど大手に集まると言われますが、大手企業の経営をその人たちが唸るような形で変えていくというのは凄いプレッシャーですよね。当時を振り返ると訳も分からずなのか、日々充実していたのかどちらですか？

【小出】

両方ありましたね。全く別のクライアントの担当になるとまた新たな知識を身につけなければならない。長年一つの業界にいるとお客様の視野が狭まっていることが多いので時代の移り変わりとともに違う視野を入れる必要が出てくる。その新たな視野を見つけられると、やったという思いがあるしそれをお客様に理解してもらえた時は本当にうれしいですね。