株式会社イーブックイニシアティブジャパン 取扱書籍30万以上、累計4,500万冊を販売する電子書籍業界のパイオニア 株式会社イーブックイニシアティブジャパン 元代表取締役社長 小出 斉　 (2015年1月取材)

―鈴木現会長について―

【聞き手】

こちらの創業者である会長の鈴木会長と初めて会った時の印象はいかがですか？

【小出】

会長が面接のときに質問してきたのは、オートバイの免許もってるけどバイク何に乗るの？と休みの日に何をするのという二つだけでした。子供が大きくなったのでキャンプにいくようになったことを伝えました。その後入社して、会長に面接のときバイクとキャンプの話しかきかなかったですよね？と。どうして私を採用してくださったのかと聞いたら本を売るという商売は、ビジネスマンとしての能力よりも趣味を大切にする、お客様の深い所に共感できる人にぜひ来てほしいと思ったと話をされて、ちょっとだけなるほどと思いました。

【聞き手】

今はどう思いますか？

【小出】

今でも一番強く思うのは鈴木会長のビジョナリーで人たらしな部分は見習いたいと思うものの、中々まねできない領域の壮大な力を持っているので会長が築かれたものを大事にしながら私は実務部隊として頑張っていこうと思っています。

【聞き手】

鈴木会長と小出社長はタイプ的には違うのですか？

【小出】

私は理論的で緻密なタイプで、ビジョナリーで大胆な鈴木会長とは対極的でよく言えば補完的な関係にあると思います。社長を引き継いで約5年経つが最初と今では全く違う。最初は鈴木会長の考え方が全てだったのでどこを変えるかを細かく考えていました。例えば会長と私の間で意見が合わないことが10個あるとそのうち8つか9つぐらいは我慢する。1つか2つぐらいは意見を言って我慢してもらう。意図的に接していましたね。自分の中でも大事な事だけを選んで反対するので自分の言動により責任をもてますし、会長も議論を戦わせた中でしつこく反対してくるのが10に1つか2つぐらいしかないと、たまにゆずってやるかという気持ちが出てきたのではないかとおもいますね。私が強く意見を申したときは、採用して頂いたことが多かったと思います。

社長になって数年経つと私が実績を上げられるようになって今では全面的に意思決定を任せてもらえるようになったので今は私が困ったり迷ったら相談に乗ってもらっています。