テラモーターズ株式会社 ~両親との確執を乗り越えて。「執念の電動バイク」世界に挑む~

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日本の企業を世界へ

テラモーターズ株式会社 代表取締役社長 徳重 徹 (2015年2月取材)

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―日本の企業を世界へ―

【徳重】

日本は簡単にいうと「無菌状態(リスクが少ない状態)」なんですね。体質的にリスクを極力割けるやり方をしています。一方アジアは良い意味で菌(リスク)が繁殖しているので、常にリスクがあることを前提としてやらなければならない。なので、リスクがある程度ヘッジされている状態でやる日本と、リスクが(常に)あるアジアで、どうやってカバーするか、避けていくか、場合によっては受け止めてリカバリーをしなければならいこともあります。そもそも(アジアと日本で)戦い方が全く違うのにやれというのは無理でしょうというのが僕の中にはあって。

しかし我々はベンチャー企業で、常に不確実なビジネスをしています。なので、予定通りにいかないことは当たり前で、そうなることを前提に物事を進めているので、何かトラブルが起きても“何とか”します。慣れていれば何も苦じゃないですよね。しかも海外の方が動きが早いので、我々もやりやすいし評価もしてくれるんですね。
最初から海外、アジアに出ていく、これだけを聞くと非常識だと思われますが、我々としては非常に理に適っていると思います。

日本の会社や日本人はとても評価されているにも関わらず、日本から出ていこうという意思がないのがとてももったいないと思いますね。

【聞き手】

ジャパンブランドという信頼がありますよね。

【徳重】

テラモーターズがここまで成長できたのは、半分は日本のおかげだと思っています。日本の会社であるというだけで簡単に相手の懐に入れるんですね。でも、それをやっている日本人は少ない。アジアの現地の人たちの生活をより良くするにはどうしたらいいかという視点をもってほしいですね。そこには高いハードルがありますが、そのハードルを越えるために何をすべきかという発想をしてほしいと思います。

【聞き手】

今まで自動車産業に新規産業なんてほとんど考えられない、巨人に蟻が向かっていくようなイメージがあるのが、流れでこれが変わるのかなと思いましたね。

【徳重】

アップルとサムスンというスマホの分野の二強が世界のリーディングカンパニーでした。HTCって企業、分かりますか?

【聞き手】

いや、わかりません。

【徳重】

HTCというのは台湾のスマホ関連の会社なんです。HTCが当時のリーディングカンパニーであるアップルとサムスンにダイレクトに競合していた。元々部品メーカーだったHTCがインドやベトナムでアップルやサムスンよりも多くのシェアをとっていた時期もあります。

何が言いたいかというと、僕がやっていることは、何故世界の人にできて日本人にはできないのかという問いへの挑戦なんですよね。そんなことができるのは自分のような人間だけだから、自分がやらなきゃいけないという想いなんですよ。なぜなら日本に強い思い入れがあり、世界の市場を見てきている企業家はまずいないと思うので、僕がやらなくてはいけないと思ってます。

発想(メンタリティ)の問題でそんなことができるわけがないと勝手に思っていて、日本人はそういうビジネスチャンスを落としていると思います。ただ単に起業するのは簡単ですが、もっと大きな枠組みで何かできないのかなと捉えてほしいんですよね。

社長プロフィール

President's profile
氏名 徳重 徹
役職 代表取締役社長

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