株式会社シュゼット ~「理念を大事にしろ!」創業者の思いをのせた決断でV字回復!~

Vol.4 赤字からのV字回復

株式会社シュゼット 代表取締役社長 蟻田 剛毅 (2015年3月取材)

[もっとみる]

―赤字からのV字回復―

【聞き手】

黒字に転じられた一番大きな要素は何でしょうか?

【蟻田】

会社の中で、政治的な動きもいろいろあったのですが、古株の幹部社員の一部は父を慕って会社に残ってくれました。根本的な改革を断行しなければならない時、こうした社員のおかげで、スタッフを変えずにすんだというのが大きかったと思います。実際、この業界は人の入れ替わりが激しいので、長年勤めてくれている社員には感謝しています。

【聞き手】

業績が低迷している間は迷いもあったと思いますが。

【蟻田】

感覚が麻痺しているので、怖いとは思いませんでした。赤字というのは大変な状況なのですが、黒字にすることを最大の目的として団結できましたから。伝統というものを知っているメンバーが、ある意味で一線を越えてくれました。これがよかったのではないかと思います。あと、一時は新商品を400種類も出していまして。景気がよくなかったので、流通さんからどんどん出すように催促されたんです。でも、結果的には、「それをやっていたらつぶれてしまいます」と断ることができた。これが大きかったと思います。

【聞き手】

V字回復された時も、それほどいい時期ではなかったと思いますが、その中でも「ブランドを守る」というような、絶対に譲れないものがあったのでしょうか?

【蟻田】

父がずっと言ってきた「理念を大事にしろ」という言葉に沿ってやってきました。理念がないと一致団結するのは難しいと考えて、経理理念を社員全員で唱和したりしました。その上で、フィナンシェで駄目だったらもう会社をつぶすしかないというくらいの割り切りがあったので、400種類の商品をやめたという意識もなかったと思います。創業者である父の意思を継ぐには、新商品開発をやめるしか選択肢がなかったということですね。

持っている拠点や取引先との契約条件、お客様との接し方などが良好だったので、そういう元々あったいい仕組みを崩してしまっていたことが、経営不振の原因でした。私が社長になって父のように新しいものをつくったというわけではなくて、元々あったもののさびを落として、理想的な形に戻しただけだと思います。ここから新しい展開をつくる時に、我々の真価が問われるでしょう。本当にこれからだと思います。

社長プロフィール

President's profile
氏名 蟻田 剛毅
役職 代表取締役社長

あなたにおすすめのコンテンツ

この社長に応援メッセージを送る
この社長に直接提案