Vol.5 今後の歯科業界について
インタビュー内容
今後の歯科業界について
【荒井】
そもそも今の形にしたのは、経営学的に100人ぐらいいないと1つの。自分たちのピラミッドができない。っていうのを読んだことがあるんです。例えば5人でピラミッドを作ろうと思っても、ピラミッドにならないし、20人でピラミッドを作ろうと思っても。実は1対19の状態その他になっちゃうんですよ。
【聞き手】
文鎮みたいな感じですよね。
【荒井】
きちっとした組織構造にしようとしたら、最低100っていうのを聞いていて、まずは100人の規模にしてみようと。僕は大きくしたいわけじゃなくて、組織をきちんとしたいというのが先にあったので、そこを目指したので。それが達成できたら、それ以上200人にしたりとか300人にしたいとかもないんですね。小さければ小さいほど目は行きやすいですから。出来れば全部見たいというのもありますし、かといってそれにこだわっていたら、人を増やせないというのもあるし。そこはジレンマですけど。なんで、いまの事業体で組織回っているので、これ以上必要以上に増やしたりするつもりは今のところないですね。これから高齢者が増えてくる時代に突入しますので、この10年で。それに対する準備はそのピラミッドとはまた別枠で、考えて行かないといけないなと思ってます。
【聞き手】
それはお話にできる範囲で。
【荒井】
やっぱり今までのマネージメントだったり、診療というのは全部外来と言って町の歯医者さんとしてもプランだったり活動だったりしたわけですね。本来はやっぱりお歳よりの方のご自宅に伺うとか、施設に伺うとか、いろんな形の在宅や口腔ケアってことに関していくと、今までの常識と全く別になるんですよね、世界が。そっちは今うちとしては足場としてもほとんどない状態なので。そっちをやるために色んな人にまた協力頂いて、雇用して、教育して、やっていかないといけないと思っていますね。
【聞き手】
口腔内の環境が体内の環境にものすごく影響して、それがもとでがんになったりとかって言う病気が生まれたりするらしいですね。
【荒井】
それがもとで糖尿病だとか心筋梗塞だとか、もちろん誤嚥性肺炎というものも三大死因に入ってきましたので、口の中のケアっていうのは歯医者さんだけじゃなくて、お医者さんとか医科の方も十分に力を付けて取り組んでいかないといけない。所にはなってきていますよね。
【聞き手】
また新しい歯科医療の中でも分野と言うか。
【荒井】
全く新しい分野になります。
【聞き手】
私も子供の頃から歯医者さんにお世話になることが非常に多い子だったんですけども、昔は何も関係なく普通に好んでいたわけでもないんですけど。みんな普通に銀歯をつめられたりとかだったのが、今はそうじゃないんですよね。
【荒井】
そうですね。もう金属自体をどんどん使わない治療方法に変わっていて、それこそ歯科技工士さんと言う方が一生懸命金属を作ってくれていたんですけど。今はもうコンピューターで写真を撮って、歯の写真を撮ってそれをコンピューターで3Dにおこして、CADで作ってコンピューター上で詰め物を作ってコンピューターがセラミックから削り出す。アレルギーとかね、いろんなことでセラミックを使っていた方が前からいるんですけど。これからはアレルギーだから使うとか、美しくしたいから使うとかじゃなくて、もうスタンダードなんですよね。これからの治療の。全員がそういうふうな背セラミックの治療を受けれる時代が近づいていますから、そういう意味でいうと、いわゆる外来の虫歯治療と言うのはこれからどんどん減って行くと思います。
【聞き手】
でも、そう考えますと、これからやって行こうとされるような新しい分野、ここがどんどん出来あがって行くのはとても楽しみですね。受ける側からしても。
【荒井】
僕らが知っている仕事が増えること望むのは医療ですから宜しいことでなくて、僕らは本当は仕事がどんどん減っていってね。歯医者さんがいらなくなったねと言われることが、本当は大事じゃないですか。なので仕事が増えるとかに対してはポジティブに捉えきれないところはあるけど、その分やりがいがね。増えているんであればいいなと思いますけどね。

経営者プロフィール

氏名 | 荒井 昌海 |
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役職 | 前理事長 |
会社概要
社名 | 医療法人社団 翔舞会 |
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本社所在地 | 東京都品川区北品川1-1-15 北品川21ビル3F |
設立 | 2004 |
業種分類 | その他 |
代表者名 |
荒井 昌海
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従業員数 | 160名 |
WEBサイト | http://ms-dental.com/ |
事業概要 | 一般歯科 , 小児歯科 , 矯正歯科 , 審美歯科 ,歯周歯科 , インプラント , ホワイトニング |