KCJ GROUP株式会社 ~日本の教育を変える!『キッザニア』創業者が起こす教育革命~

Vol.3 キッザニア誕生秘話

KCJ GROUP株式会社 代表取締役社長兼CEO 住谷 栄之資 (2015年9月取材)

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-キッザニア誕生秘話-

【住谷】

60歳で退職して、現役を一度離れるわけですけれども、今は精神的にも身体的にも、(世間的に)現役時代が10年くらい伸びているという話なので、まだまだ活動できるなというふうに思っていましたね。

たまたまその1年後に、キッザニアの話が偶然、私の友人を通して来まして、その時は全くもう組織も何もなくて私個人だけだったのですけれど、今までの経験だけは生かせるのかなということで、日本で話を聞いたんです。もちろん、こんなコンセプトであるというのは知らなかったし、名前も聞いたことはなかったし、全部新しいことなのだけれども、一度見てみようと。

【聞き手】

それで、メキシコに飛ばれたんですよね。そのメキシコにキッザニアという施設があって、それを実際にご覧になった時の最初の印象はどうだったのでしょうか。

【住谷】

日本でやるということになると、私の場合、やはり事業という視点で見ますね。エデュテインメントというくくりになるのですが、私は当時初めて聞きました。エデュケーションと、エンターテインメントの組み合わせですね。

【聞き手】

教育と娯楽を組み合わせた造語なんでしょうか。

【住谷】

そうですね。楽しみながら学ぶという、エデュテインメント。これが本当の教育ではないかと思ったぐらいなんです。

【聞き手】

先ほどのお話からしてもそうですが、まず自分で体験してやってみるという、ご自身が若い時からやっていらっしゃったことが、まさにそこにあるわけですよね。

【住谷】

そうなんです。だから人間の本質からいうと、楽しい事をやっぱりやりたい、やっていたい、どんどんやりたい。やりたくないことも当然あるでしょう、ということなのですけれども、どんどん楽しいことをやっているうちに、それが自分の成長につながっていけばこんな良いことはないですよね。なかなかいいコンセプトだなと思ったんです。

【聞き手】

ご覧になった時に、思ったわけですね。

【住谷】

「そうだ、エデュテインメント、これがそもそもの教育なんだ」と思ったんです。日本で教育といえば、勉強する教室に行く、読み書きそろばんだとか、そんな堅苦しい話になると思うのですけれど、これ(エデュテインメント)が本来の人間の成長する過程で一番良いことじゃないのかな、なかなか面白そうだと思って。

それと、アメリカを中心にしたスポンサーさんがバックアップしているんですね。これはアメリカから見ても良い事業だと思っているという、一つの証明なのかなと私は思ったんです。ああそうか、コンセプトはメキシコで生まれているけれども、アメリカの企業がサポートしている、そしてリアルな社会や街を作って、そこで子どもたちがエデュテインメントの中で楽しみ、実際に将来の仕事をイメージできる。これは、悪いことが全くないねと。

問題は、そこで子どもたちは本当に楽しんでいるのかどうか、ということです。大人からすると、なぜ仕事がそんなに楽しいのかという部分があるじゃないですか。仕事を本当に楽しんでいる大人もいるけれど、ではずっと楽しんでいるかといったら、クエスチョンなところがある。それでは子どもが本当に仕事を楽しんでいるのかというと、メキシコは子どもたちが中心で非常に楽しんでいる。

これは、メキシコがラテン系の国で、人生をエンジョイする国というイメージなので、小さいうちから仕事をしなさいよ、仕事はこんなに楽しいんだよと伝える意味で、メキシコ中の街から来ているのですよ。学校の教科に入っているんです。(キッザニアを)使いなさいと、国がバックアップしている。そういうことでできたのだろうと、私は勝手に想定しました。しかし、日本は真面目に勉強しているじゃないですか。

【聞き手】

そうですね、座学がほとんどですからね。

【住谷】

楽しんでいるかは別にして、真面目に勉強しているじゃないかと。黙って勉強していますね、ということなので、日本に持って帰ってもどうなのかということがあったのだけれども、当時から「ニート」という、働かない、学校にも行かない、研修も受けないという人が60万~65万人ほどに増えているという話だったので、ますますこういう(キッザニアのような)ものが必要なのかなと思いました。

社長プロフィール

President's profile
氏名 住谷 栄之資
役職 代表取締役社長兼CEO

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