KCJ GROUP株式会社 ~日本の教育を変える!『キッザニア』創業者が起こす教育革命~

Vol.2 前職の社長を退いた経緯

KCJ GROUP株式会社 代表取締役社長兼CEO 住谷 栄之資 (2015年9月取材)

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前職の社長を退いた経緯

【住谷】

1964年に前の東京オリンピックがあり、やっぱりこれからは国際化だなということを感じたのですね。将来は国際的な仕事をするのがいいなと。そうすると、ホテルとかレストラン、飛行機会社とか観光とか、そういう結び付きから、じゃあ観光会社に入ろうと思って、たまたま先輩の推薦もあったので入社しました。

【聞き手】

藤田観光に入られたのですね。

【住谷】

はい、藤田観光です。当然、掃除関係や、あるいは料理を作ったり、荷物を運んだり、お客さんの接待もあったりと、色々な仕事をしました。これらが結局、今の私の原点になっているんですよね。きれいにしなければいけない、整理整頓が大事だ、時間もきちっと守らないといけない、ということが自然に身に付きましたね。

【聞き手】

そういう経験をされると、ますます観光業として経験を積んでいきたいと思う気がするのですが、そこでまた人生の転機が訪れるわけですよね。

【住谷】

そうですね。学生時代に所属していた水球部の先輩から、新しい事業を始めないかと声を掛けてもらったので、それはそれで魅力があるなと。今も楽しいけれど、また東京に出て新しい事業を立ち上げるというのも非常にチャレンジングでしたし、とにかく私はあまりこだわらない性格なので、自分で「これは面白そうだな」と、何の根拠もないのだけれども、そう思ったらチャレンジしてみようという気持ちがどこかにあるんですよね。

【聞き手】

まずはやってみよう、チャレンジしてみようという気持ちで始められたと思うのですが、いざやってみていかがでしたでしょうか。順風満帆に伸びていったものなのでしょうか。

【住谷】

いえ、もちろんそううまくはいかないですね。結果的には、ケンタッキーフライドチキンのフランチャイズから始まり、アメリカのレストランチェーンが日本にどんどん上陸してきた時でしたので、マクドナルドも当然来ていましたし、ミスタードーナツも来ていました。いわゆる外食といわれる色々なアメリカのチェーン店がどんどん日本に上陸してきている時です。

今では当たり前になっていることなのですけれども、日本の国内でもカジュアルダイニングだとか、うどんやそばなども含めまして、そういう色々なものをどんどんチェーン化していく、いわゆる外食産業というものが産業として出来上がったのがちょうどその頃、1967~70年ぐらいにかけてだったのです。そこからずっと、いわゆる外食産業が成り立ってきているわけですけれども、私はその間に投資し過ぎて、一時期、会社が順調ではなかった時もあります。

【聞き手】

そういう紆余曲折を経たと。

【住谷】

紆余曲折が2回ほどありましたね。でも日本の景気自体が非常に順調だったので、また何とか立ち上がれるということも経験したし、そういう背景もあったので、えらいことになってしまったなとすごく悩んだりすることはそんなになかったですね。

【聞き手】

2000年に社長に就任されたわけですよね。

【住谷】

そうですね。

【聞き手】

ですが、定年制度のようなものがその会社の中にあったんですよね。

【住谷】

我々の年代くらいまでは、定年が60歳というのは、私自身も大体の大企業も含めて一つの常識になっていて、実際にそういうルールにもなっていると思います。当時いた会社にあったかは知らないのですけれど、やっぱり外食産業は年配の方も大勢来られるけれど、基本的には若い人たちが来るところなので、そうするとこのメニュー、あるいは味、サービス、インテリアといったことについて、自分である程度、その時代にマッチしたものができているという自覚があるうちは続けようと思っていたんです。

60歳の少し手前から、若い人の感覚と私の感覚が違うな、あるいは内装なんかもちょっと感じが違うな、と思うようになってきたんですね。自分である程度マッチしていないと、感性的な部分がとても多いので、これでは自分で社長をやっていても、はっきり言ってお飾りの社長みたいになってしまう。その仕事自体を、若い人たちに任せなければいけないのですけれどね。

ファイナンス的なバックアップをしたり、ロケーションを探したりと、そういう社長に対する憧れももちろんあるのですけれど、トータルで見て店舗そのものが商品なので、そこで自分の感覚がずれているという認識があると、色々と迷いも出て、社内的な環境でも部下との意見が違ってくる。前の感覚で言うと、「この値段はちょっと高くないか?」「いやいやこれでいいんです」と。でも、高いというのは感覚的な問題なので、そこには理由がないわけですよね。味もちょっと濃くないかとか。そこは要するに感覚的なものなので、自分の中でアジャストするのが非常に難しいんですよね。

社長プロフィール

President's profile
氏名 住谷 栄之資
役職 代表取締役社長兼CEO

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