Vol.5 人工知能とIoTで世界を目指す
―人工知能とIoTで世界を目指す―
【聞き手】
御社のビジネスについて簡単にお教えいただけますでしょうか。
【西川】
今IoTという言葉が非常に流行っていると思うんですが、ITの世界ではモノをインターネットに繋ぐことによって高度化すると言われています。
要は、今までモノは、例えば自動車にしても、ロボットにしても基本的にはネットワークに繋がらなかったんですが、それをネットワークに繋げることによって、例えばデータを集めて、いつロボットが故障しそうなのかを予測することができます。
そういったIoTと呼ばれる分野が非常に盛り上がっていまして、その一方で、今人工知能という言葉も色々メディアを賑わせていると思うのですが、人工知能自体の研究というのは、かなり昔から行なわれてきています。
それが沢山のデータが集まることによって、いよいよ人に匹敵するようなタスクをこなせるんじゃないかと言われていて、このブームというのも同時に進みつつあります。
ここで重要なのは、IoTの世界では、沢山の機械からデータが集まると、人工知能の世界では、沢山のデータが集まることによって、複雑なタスクなどをこなせるような人口知能が生まれるようになります。
我々は、この2つの流れを組み合わせることによって、その機械が生み出すデータを適切に活用して、どんどん生活を便利にしていく、機械を高度にするような技術をつくっていくことを今目指しております。
【聞き手】
私からすると子供の頃、SF漫画で見たような世界が今、身近なところで起こっていると。
【西川】
そうですね。例えば、自動車の運転って人がやらなきゃ駄目だと言われていたような、そういう難しいタスク、今まさに我々研究開発を進めているんですが、自動車の運転を機械が自動的にしてくれると。
本当に自動車の名前の通り、自動な車というのができると、そういうような時代になりつつあるのかなと思っております。
【聞き手】
そういったところに目をつけていらっしゃる企業というのも、大手をはじめ沢山あると思うんですが、ライバルはどんな企業でしょうか?
【西川】
やはりGoogle、Appleは非常に脅威ではありますね。
Appleも自動運転に参入してきてますし、Googleも自動運転に関しては非常に力を入れていて、非常に強いライバルだと思います。
また、IBMを初めとする大手のベンダーも、製造業へのIoTの活用というのを今どんどん押し進めているので、そういったところでもライバルになってくるかなと思います。
【聞き手】
それ程の世界的企業、トップクラスの方々を有してやっていらっしゃるところに対抗していくのも、なかなか厳しい状況ではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
【西川】
分野が変わる、考え方が変わっていくところにはチャンスがあると思っています。
例えばウェブの検索の世界だとGoogleが圧倒的なわけですけども、当時のITでいえば、マイクロソフトが強かったわけです。とても強いIT企業がいる中でGoogleは当時小さい会社でしたが、検索エンジンを成功させました。
その前例もあるので、不可能ではないと。不可能でないのなら、まあできるだろうと思っていますね。
【聞き手】
ですよね、しかも全員若い20代とかの。
【西川】
そうですね、だから、不可能ではないので、不可能ではないのなら、まあ出来るだろうと思っているので。
【聞き手】
今(取材当時)、会社のメンバーは何人ぐらいになられたんですか?
【西川】
今(取材当時)は、30名程ですね。我々がやっていることというのは、多くのものを自動化していくというところをやっています。
例えば自動運転にしてもロボットにしても、今そのデバイス自身を賢くしていくということやっているんですが、我々は開発、要はプログラミングそのものも、大部分は自動化できるのではないかと考えていて。30名ではあるんですが、できるだけ自動化できるところは自動化していって、30人でも世界的にインパクトを与えることはできるのではないかと思っております。
経営者プロフィール
氏名 | 西川 徹 |
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役職 | 代表取締役社長 最高経営責任者 |
会社概要
社名 | 株式会社Preferred Networks |
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本社所在地 | 東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビル(受付3階) |
設立 | 2014 |
業種分類 | 情報通信業 |
代表者名 |
西川 徹
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従業員数 | 300名 |
WEBサイト | https://www.preferred-networks.jp/ |
事業概要 | AI(人工知能)開発企業。 「ディープラーニング(深層学習)」などの機械学習技術を持つ。 様々な大企業と業務提携し、交通システム、製造業、バイオヘルスケアなど幅広い分野で事業を行う。 実証実験などへの協力で対価を得るほか、具体的にビジネスを行う段階でも収益を上げる。 |