株式会社Preferred Networks ~トヨタ、パナソニック、ファナックなどと業務提携するIoTベンチャー~

Vol.3 起業当初のエピソード

株式会社Preferred Networks 代表取締役社長 西川 徹 (2015年10月取材)

[もっとみる]

―起業当初のエピソード―

【聞き手】

経営をやろうという事で、会社を立ち上げられたわけですが、当時振り返って見られると、まだ立ち上げられたばっかりの頃は、みんなで学校の講堂みたいな所で寝泊まりしてたりとかいうような、そんな生活だったみたいですね。

【西川】

そうですね。

【聞き手】

当時の様子はどんな感じだったんでしょう。

【西川】

本当に文化祭のノリだと思えば分かりやすいかなと思いますね。本当にここを何日までに作るぞって決めて、とりあえず集まって徹夜で作るだとか、合宿をしてみたりだとか、結構僕自身中学高校の時もずっと、コンピューター部に入っていたので、そこで文化祭に向けて本当に四六時中、色々活動するっていうのは非常に楽しいと思ってましたし、そういう雰囲気で最初はスタートしました。

【聞き手】

イメージからすると、それだけ腕のあるトップクラスの技術者の方達が集まって作った会社なので、最初から割と順風満帆に行ったのかなというイメージがあるのですが。

【西川】

技術的には色々ものは作れるんですけども、一方でビジネスに関しては全く知らないので。請求書を発行した事もないような。

【聞き手】

当時は、名刺交換すらやった事がなくて戸惑ったっていう。

【西川】

そうですね。なので、全然ビジネスマナーもよく分からないし、ビジネスの仕組みとか、いわゆる経理とかも全く分からない状態で始めたっていう所で。あとは資金繰りとかもどうやってするのかとか全くアイディアがない所からスタートしたっていうのが、最初は結構大変でした。

【聞き手】

一番苦労されたというのは。

【西川】

やはり、ものをどうやって売るのかと、要は、得体の知れない会社がものを作りました、サポート体制とかっていうのも、まだまともなのもありませんし、ソフトウェアどうやって売っていくのかっいてうのが、一番大きな課題となりました。

【聞き手】

ご自身も、営業なんてされた事ないですもんね。

【西川】

そうですね。

【聞き手】

でも、率先して営業に出られてらっしゃったという。

【西川】

そうですね、最初の頃はほとんど私や初期メンバーが、直接営業するというのをやってました。

【聞き手】

取り敢えず行って、僕たちこういう事が出来ますよって言う事をひたすら訴えるというような感じ。

【西川】

そうですね。

【聞き手】

相手の反応はどうだったのでしょう。

【西川】

やっぱり興味を持って頂くんですけども、ただやっぱり買うまでには至らないケースが非常に多かったですね。

【聞き手】

当時売ってらっしゃったソフトウェアというのは、どんなものだったんでしょうか。

【西川】

PFIが最初にやってた検索エンジンのソフトですね、企業向けの検索エンジンというのをやっておりましたね。

【聞き手】

でも、検索エンジンと言えば、大きな会社がかなり圧倒的な支援を持っているのかなと。

【西川】

そうですね、コンシューマー向けの一般消費者が使うような検索エンジンだと、Googleに勝てるわけないような状況ではあったんですけども、企業内の文書を検索するだとかっていうのは、ニーズがまだまだ対抗出来る所はあったのと、また、その当時はそのGoogleが盛り上がっていたっていうのもあって、Googleがやっていない領域の検索エンジンを立ち上げるような会社っていうのがいくつもあったんですね。例えば、携帯電話向けの検索エンジンだとか、そういう所のバックエンドエンジンとして、提供していくという所を目指しておりました。

【聞き手】

なかなか、やり始めて最初は興味を持って貰えるけれども、買ってもらうまでには至らないというような事が続いたわけですよね。

【西川】

そうですね。

【聞き手】

突破口になったのはどんな場面だったのでしょう。

【西川】

まあ、最初の会社が買ってくれたっていうのが、大きなきっかけになりました。

【聞き手】

それが始められてから。

【西川】

1年ぐらい経ってからですね。

【聞き手】

1年間心が折れそうな事ってのはなかったんですか。

【西川】

いや、もうずっと展示会に、例えば、人のゲノムを検索するような検索エンジンも作っていたんですけども、それで、分子生物学会っていう生物系の学会があって、そこに行った時にそこに集まる人達ってみんな、いわゆる実験をやっているような人達が多くて、誰にも見向きもされず、2日間、3日間ぐらいずっと説明ブースにいて誰も来ないっていう状況は、名古屋まで行ってそういう状況だったので、それは心がもう折れてましたね。

【聞き手】

これ駄目なんじゃないのっていう。

【西川】

これどうしよう、と。

【聞き手】

やってらっしゃる中で、でも、ここまではとりあえず諦めずやってみようみたいな、そういう当時の目標みたいなのってあったんですか。

【西川】

1年間はみんな学生だったので、お金に関しては生活出来ない事はないと、ただ1年経つと就職する人も出てくる、要は卒業する人も出てくるので、そこまでには何とか収入を得ないといけないという所で、その1年が勝負だったかなと思います。

【聞き手】

で、初めて売れたのがそのちょうど1年後。

【西川】

そうです、4月ですね。

【聞き手】

その時は、どんな心情だったのでしょう。

【西川】

まあ非常に嬉しかったというのと、あとは、その当時は、4月に売れたものは4月にすぐお金が入ってくると思ってたんですけど、そんな事はなくて。

【聞き手】

そうですね。

【西川】

あれ5月だって思って、その間の1か月の資金繰りをどうするのかっていう所で、嬉かった反面どうしようって、いろんな感情が入り混じってたかなと。

社長プロフィール

President's profile
氏名 西川 徹
役職 代表取締役社長

あなたにおすすめのコンテンツ

この社長に応援メッセージを送る
この社長に直接提案