株式会社ブシロード ~発売半年で売り上げ枚数6億枚。カードゲームから始まった快進撃の全容~

Vol.3 今後の事業展開とプロレス業界参入の経緯

株式会社ブシロード 元代表取締役社長 木谷 高明 (2015年10月取材)

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―今後の事業展開とプロレス業界参入の経緯―

【聞き手】

日本は今、少子化に向かっているという中で、そういう子供や若い人向けのコンテンツを扱ってらっしゃると、その先ってどうですかというふうに聞かれたりしませんか。

【木谷】

2つあると思うんですけども、1つは当たり前のことなんですけども、海外にも売っていくということ。もう1つはこの辺のものはですね、いわゆる熱心なファンなどがついているものなんですけど、意外とここが想像したよりはなかなか卒業しない。ありがたい話なんですけども。
だから、さすがに30代位までかなと思ったら、40代になっても買ってくれる人は買ってくれたり。遊んでくれる人は遊んでくれますし。1つはそのファン層の年齢、要するに子供向けの、子供から30代前だったものが40代、もしくは50代まで広がってくれるかもしれませんし。趣味によっては40代50代の趣味がありますよね。ラジコンなんて50代60代ですし。
だから、当社の商品の年齢層を広げていく、年齢が上の層の人達に作るというより、今の人が年齢が上がっても遊べるように、作っていくと。

【聞き手】

一生、寄り添っていくゲームだったり、玩具だったり。

【木谷】

向こう10年だとか20年はそれでもいけるのかなと。その間に、海外のマーケットということですよね。

【聞き手】

今ほとんどをシンガポールで過ごしてらっしゃる。

【木谷】

6割くらいですね。日本は35パーセントくらいでそれ以外の国に5パーセントくらいかなと。
シンガポールはね、国が小さいので、カードゲームショップの専門店が20店舗くらいしかないんですよ。3日あれば全部回れるんですね。毎月全部回っているんですね。
エリアマーケティングとしては非常に面白い地域ですね。全部わかるから。

【聞き手】

アジアの中では、わりと比較的富裕層の方が多いですし。こういうものにお金を出して遊べるような人たちがたくさんいらっしゃいますよね。

【木谷】

日本よりもですね、実は子供が多いですよね、専門店行くと。中学生高校生、特に中学生が多いですね。
なぜかなと最初は分からなかったんですが、皆制服着ているのが多いんですね。シンガポールって非常に教育熱心じゃないですか。家に帰ったら勉強しろって言われてとても遊ぶどころじゃないので、学校の帰りに皆寄るんですよね。カードゲームして遊んで帰っていくと。

【聞き手】

子供の憩いの場になっているということですね。
これから、シンガポール以外にも?

【木谷】

既に英語版は世界中に輸出していまして、売り上げの半分はアメリカなんですよ。USAなんですよね。USAのマーケットは大きいですね。人口もありますし、経済力もありますし。カードゲームの専門店の数も多いんですよ。
カードゲームのマーケット自体は日本のほうが大きいんですけども、専門店の数はアメリカのほうが多いですね。

【聞き手】

こういった、手に取るもの以外に、どちらかというといわゆるスマホゲームだったりとか、デジタルなほうに行かれてる方もたくさんいらっしゃると思うんですけども。それ自体はどうですか。

【木谷】

まずいですね。国によって事情も違うんですけども、アジアはスマホなんですよね。

【聞き手】

そうなんですか。

【木谷】

アメリカ、ヨーロッパはまだそれほどでもないですね。スマホのゲームはそんなに。ブラウザゲーム、PCのゲームだったりとかするんですけども。
でもやはりどうなんですかね、アメリカでね電子書籍からまたアナログのほうに戻ってきたという話もあったりしますから。
この手触りですとかね、光るとか、そういうのはなかなかアプリにはできないことですからね。

【聞き手】

そうですね、どんなに進化してもバーチャルのものには限界がありますよね。

【木谷】

紙のカードゲームは確かにバーチャルのゲームに押されたと思うんです、特に日本でね、押されたと思うんですが、僕はやはりずっと残っていく文化、遊びだなというふうに思いますね。

【聞き手】

ビジネスとしてなのか、趣味が高じられてなのか、新日本プロレス傘下におさめられましたけども。

【木谷】

半々なんですけども。
半分はビジネスとして可能性があると思ったんです。ライブビジネス、音楽ビジネスがあんなに伸びているのに、プロレスがあんなに落ち込んでたのかなと。だからやはり変えれば、もしくは宣伝すれば、変わって一気にブームになる可能性があるなと思ったので、3年半前ですけどね。

【聞き手】

半分は、もう好きで。

【木谷】

好きでというか、お世話になったからという感じですね。

【聞き手】

こういうコンテンツを扱っている中で、ヒット商品を売るコツなどは何かありますか。

【木谷】

なるべく人がやっていないことをやるということですね。マーケットはあるんだけどそこに対してビジネスが提供されていないのが一番いいですね。

【聞き手】

人がやっていないということは、手を出す人が少ないのかもしくは、手を出したいが難しすぎて出せないのか。

【木谷】

潜在需要があるのに、商品に対してサービスに対して提供されないパターンがいいということなんですね。

【聞き手】

ブルーオーシャンを探すといった感じですね。

【木谷】

日本人は競争が好きだから、競争に勝とうとするじゃないですか。競争自体をなくさなきゃいけないですね。競争がないところを探さないといけないです。

社長プロフィール

President's profile
氏名 木谷 高明
役職 元代表取締役社長

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