株式会社龍角散 ~背負った負債は40億円!窮地を救った大ヒット商品開発ストーリー~

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音楽家の道を志した経緯

株式会社龍角散 代表取締役社長 藤井 隆太 (2015年8月取材)

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―音楽家の道を志した経緯―

【聞き手】

本日は人々の喉を守り続けて200年、神田の地で創業して明治4年から続けていらっしゃる株式会社龍角散8代目社長の藤井隆太社長に話を伺っていきたいと思います。それでは社長、よろしくお願いいたします。

本日は藤井社長のビジネスマンとしての半生と、御社のいろいろな事業についてお話を伺っていきたいと思っております。

【藤井】

よろしくどうぞ。

【聞き手】

ご実家が代々続く医薬品メーカーというのは、どのくらいから認識し始められたのでしょか。

【藤井】

物心がついた頃には家にいろいろ製品もありましたし、親もしゃべっていましたから、そうなのだろうと思っていましたが、生活自体は普通でした。社宅で公団アパートでしたし、学校も中学までは公立に行っていましたしね。

【聞き手】

お父様は薬学部からご実家の事業を継がれました。言ってみれば将来を見越しての進学だったかと思いますが、社長は学生時代は全く違う音楽の世界を。

【藤井】

親が音楽が好きでしてね。頻繁に仲間を集めて家でアンサンブルなどをやっていました。それを見て私が音楽をやりたそうな顔をしたというんだけれど、そんなこと言ったってわからないよね。親がやらせたかったのでしょうね。親の夢ですよ。エゴとは言わないけど。気が付いたらバイオリンを弾いていました。

【聞き手】

本当にプロを目指す方しか行かれないような学校に進学されて、ご自身もそれだけ厳しい中でやってこられて、当然プロになろうと思っていらしたわけですよね。

【藤井】

そうですね。音楽教室に行って、高校から桐朋学園という音楽高校に入りました。その時フルートで入ったのですが、通常は企業の後継者だとあり得ない話ですけれど、どういうわけか行くなら行けと言ってくれました。非常に難関で、1週間以上も試験があって、やっと入れましたから。それで、やってもいい、ただし余計な援助はもうしないから甘えは許さん、ちゃんと音楽で飯が食えるようになれよと言い渡されました。もう会社のことは気にする必要なしと。別に後継ぎだなんて考えなくてよろしいからと言われて、望むところです、しっかりやらせていただきますと学校に入りました。

高校の3年生くらいからいろいろな仕事が回ってきます。最初は初心者のお子さんを教えなさいとか、高校生が高校生を教えるような話になりますが、それでもこちらはプロを目指して勉強しているから教えられます。あるいは、近くのアマチュアの学校、これは調布市の晃華学園でオーケストラを作るという話になってコーチに行きました。オーケストラが出来るところからお付き合いして、いまだに教えています。すごい学校でね。37年間教えています。

【聞き手】

オーケストラの活動などをして、教員免許も取られて教師になって。その生活が長く続くと当初は思われていたのですね。

【藤井】

このままいくのかなと考えていました。それがある時、たまたま親父と飲んでいて、滅多に飲むことはなかったけど、今から考えるといろいろ思いがあったのでしょうね。音楽以外の仕事に興味はないのかと聞くので、なくはないけど僕はこれでやると決めたんだからと返すと、別にそれに固定することはない、勉強は自由だからと言う。

当時から僕が思っていたのは、音楽学校ではどうしても供給側の論理でしか見ません。誰がどういう音楽を好きで、どういう風に持っていったらいいかというのはあまり考えない。いいものなのだから聞いてくれて当たり前なのだという風に思ってしまうのですが、実際はそうではありません。需要と供給のミスマッチというものはやはりどこでも生じますから。何かを変えなくてはいけないのでないかということを言っていたので、そこら辺をうまく考えたのでしょうね。ちょっとビジネスの世界も経験しろと、言うことになってしまった。

【聞き手】

それはおいくつのときですか?

【藤井】

23くらいじゃないかな?

【聞き手】

では始められたばかりの時に?

【藤井】

大学出て活動し始めて。まあ学生の時からずっと仕事をしていましたから。

【聞き手】

反発はなかったのですか?お父様にそうやって言われて。当初は会社のことは考えなくていいと。

【藤井】

その時は会社を継ぐということではなく、音楽をやる上でも他のビジネスを知っている方が絶対強いなと思ったのです。もしそれが経験できるとしたらいいなと思いました。

社長プロフィール

President's profile
氏名 藤井 隆太
役職 代表取締役社長

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