株式会社龍角散 ~背負った負債は40億円!窮地を救った大ヒット商品開発ストーリー~

Vol.6 今後の在り方とメッセージ

株式会社龍角散 代表取締役社長 藤井 隆太 (2015年8月取材)

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―今後の在り方とメッセージ―

【藤井】

企業というのは体と同じようなものです。セルフメディケーションという言葉があるのですが、セルフメディケーションというのはお医者さんに行ってはいけないというのではなくて、普段から自分の体の健康を気遣って、早めに手当てをしましょうという意味なのです。会社も全く同じだと思っておりまして、何かおかしい問題が起きる時は必ず何か兆候があるのです。それをみんなでちゃんとしっかり見て、耳をそばだてて聞いて、何かあったらちゃんと早めに手を打てるような能力が備わっていれば、相当な危機管理能力になると思います。

実際に今も日々、色々な問題が発生していますけれども、20年前と比べたら全く違います。スッとできるようになった。それはもうだいぶ成長といいますか、進化をしたのだと思います。そういったことをしっかりやっておけば、誰が来てもとはいかなくともある程度はできると思います。次の世代は次の世代が考えることだから、どういう世の中になるのかを見て、その時に使えるリソースを見た上で判断して、こっちへ行け、あっちへ行けとやったらいいのではないでしょうか。

基本的なところは譲ると言っておけばいいのですよ。もともと我々は秋田の殿様のためにおつくりした製品が薬のもとでありますから、これで大儲けしてはいけません。人様のために働く会社だということを譲っちゃいけませんのでね。だからもっと大きくして、上場して儲けようとか、微塵も思ってはいけませんと。規模を追う必要は全くないのですね。

たまたま今100億くらいになっていますけど、別に100億が大事なのではなくて、皆さんのためにオンリーワンであり続けること。この製品がある、このサービスがある、これがなくては困るのだというふうに言っていただければ、ずっと何とかやっていけるのではないでしょうか。次の世代もそれはしっかりと見極めて、その時に必要な手を打てばよろしいと思います。

【聞き手】

この映像をご覧になられている方々で、それこそ御社の製品のユーザーさんももちろんいらっしゃると思いますし、御社という会社に興味があってご覧になっている方も多くいらっしゃると思いますので、そのような方々に対して一言メッセージを最後に頂戴できればと思います。

【藤井】

当社は医薬品産業なのですが、ぜひ皆さんにわかっていただきたいことがあります。お医者さんに行って処方していただくことを「薬をもらう」ということが、私は大きな間違いだと思うのです。あれはもらっているのではないのです。自己負担ももちろんありますし、実はその裏にものすごい勢いで制度からお金が出ています。足りなくて税金から補填をしている状況です。

ですから、病院へ行って薬をたくさん処方してもらうと得したような気分になっているかもしれませんが、大きな間違いなのです。経済的にもそうですし、あるいは病院の薬というのは非常にきついですから、飲むとやはり負荷がかかりますので、あまり飲みすぎは良くないのです。ですから、社会保障制度をあまり安易に使うのはいかがなものかと思います。

今は非常に医療費の問題がクローズアップされていて、我々の産業も非常に大きな影響を受けているのですが、みなさんにどんどん薬を飲んでもらって、それで医薬品メーカーが儲かるという構図ではもうないと思います。もうちょっと皆さんが自分の健康は自分で責任を持っていただくということにしないと、先ほども言ったようにこの制度は回りません。ぜひそれは頑張ってもらいたいのです。

自分の健康は自分で守っていただきたいということなのです。どうしても今、世の中は便利になり、便利になるのはいいのですが、自分の能力がその分落ちますからね。特に自分の健康を守る能力は、以前と比べると落ちているのではないかと思います。

以前はちょっと腐ったものは、これはまずい、おかしいと気がついたでしょう?でも何でもかんでもそれは駄目だといって賞味期限を厳しくすると、逆に能力が落ちてしまうんですよね。非常に懸念しています。ITでもなんでも、その辺りを今後考えた場合はあまりにも便利になりすぎて、それに慣れてしまうのは非常に恐ろしいと思います。特に健康関連は最たるもので、自分で自分の健康をつくるということはぜひお考えいただきたいということは切なる願いであります。

【聞き手】

これからの、また長き歴史をつくっていかれる、多くの人に必要とされるものをずっとつくり続けていく会社として、この先何代も続いて行っていただきたいと、ユーザーとしても心から思います。

【藤井】

ありがとうございます。長くありたいと思います。頑張ります。

【聞き手】

今日はたくさんのお話を聞かせていただきましてありがとうございました。

【藤井】

ありがとうございました。

社長プロフィール

President's profile
氏名 藤井 隆太
役職 代表取締役社長

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