ミニット・アジア・パシフィック株式会社 ~弱冠28歳で社長就任。靴修理・合鍵作製の『ミスターミニット』を550店舗以上展開~

Vol.4 理想の経営者像と業績向上の秘策

ミニット・アジア・パシフィック株式会社 代表取締役社長 迫 俊亮 (2015年10月取材)

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―理想の経営者像と業績向上の秘策―

【聞き手】

ご自身は、社員の方に対して、どのような経営者であろうと思ってらっしゃいますか?

【迫】

心がけているのは、「ボス」ではなく「リーダー」としての社長でありたいなというふうには思っています。

【聞き手】

それはどういうことでしょうか?

【迫】

イメージ観の話なのですが、「ボス」というイメージは、本社にいて、社長室にいて、そこから社員に対して、あれやれこれやれと、これが違うこうしろという指示を出している、昔ながらの社長ですね。「リーダー」というのは、実際やることを皆の先頭に立って、同じ目線で一緒にやると。それで、皆に信頼してもらって、ついてきてもらって、皆にフォロワーになってもらって、というのが、「リーダー」としての社長かなというふうに思っています。

【聞き手】

非常に若いリーダーということで、経験のある職人さんを動かすために、気をつけてらっしゃることはございますか。

【迫】

まず心がけたのは「どう動かすか」ではなく、彼らから「どう信頼してもらうか」ですね。なので、やったこととしては、さっきの話のように店舗に行って、店舗が汚いから何とかしろだとか、サービスが悪いからサービスをよくしろと、そういうことではなくて、店舗を回って、どういうふうにこの会社を変えていけばいいかと話し合いました。そういうところで、例えば、「収納スペースがないんです」であれば「じゃあ棚をつけよう」とか、「あの店舗、寒いんです」であれば「じゃあ暖房をつけよう」、もしくは「靴修理としてこの具材は許せない」であれば「いいものをつくりましょう」と話し合いました。

まずは、当社の社員が思っている、お客様により良いサービスを提供するためにはこういうのが必要だと、皆そもそもわかっているので、まずはそれを実現していくと。そうしていくと、皆信頼してくれるようになるので。その前に自分のやりたいことをどんどんやっていくのはやめようというのは思いました。

【聞き手】

今600くらいの店舗をお持ちだということで、それこそ、365日、稼働されているようなところが多いかと思うんですけども、社員の方も、働き方としてはそれぞれの店舗でやっていらっしゃるという形で、なかなか迫社長と接する場面というのが全員一同に介してというのは、なかなか難しいのではないかと思うのですが。

【迫】

難しいです。なので、一店舗一店舗行くしかないです。

【聞き手】

大変ですね。

【迫】

はい。ただやはり現場に行くと、お客様の生の声も入ってきますし、色々な経営のリアルが分かるので、私は会議室で会議に出ているよりも、現場を回っている方が楽しいですね。

【聞き手】

これから、この会社をどのように展開させていこうというのは何かありますか?

【迫】

今進めているのが、もっとできることを増やしていこうと思います。

【聞き手】

サービスラインナップを増やすということでしょうか?

【迫】

そうですね。私たちは長年、靴修理と合鍵をやってきたんですが、この2年間で色々なサービスを増やしています。

まず私が就任した1年目に、靴を磨いて、靴を綺麗にするサービスを始めました。お客様に色々聞いたり、職人に聞いたりしていると、お客様は靴を持っているものと求めているもの、もちろん壊れたときに修理したいという需要もあるんですが、それよりも、大切な靴が汚れてしまったので、それをきれいにしたいという需要もある。その他にも、女性のパンプスを履かれている方で多いのが、靴を履いていて、好きなのだけど足が痛いと、そういう問題を抱えてらっしゃる人がすごく多いんですよね。それらに対して、汚れた靴をすぐに綺麗にできますよという靴磨きのサービス、これは女性をメインターゲットにしています。今年度始めたのは、履きにくい靴をいただけたら、すぐにサイズ調整、フィッティングをしますよと。この2つのサービスを始めまして。2つとも、非常にうまくいっております。

さらにそこから、靴だけでなくて、私たちの店に来られるときに色々な身の回りの物を持っていらっしゃるので、そういったものを、職人として、修理、リペアーできるようになれば、もっとお客様に喜んでもらえるのではないかなと。そういうことで最近始めたのが、時計は電池式の時計だと電池が切れてしまったら動かなくなるので、その電池の交換や、ストラップの交換、さらにiPhoneなどのスマートフォンの画面が割れることがすごく多いと思うのですけれども。 、

それをすぐに修理しましょうと。勿論キャリアに持って行ったら修理できるんですけど、問題としたら時間が長いんですよね。スマートフォンは色々な生活のハブになっているので、1日ないととても困るじゃないですか。それを、私たちのお店であれば30分で行います。

【聞き手】

そんなに短い時間で修理できるのですか?

【迫】

これは、一般の人が修理をやると難しいんですが、私たちの職人は、長年靴修理をやっているので、皆器用なんですね。私も実際、iPhoneの修理をやってみたのですが、靴修理に比べたら圧倒的に簡単なんですね。

【聞き手】

そうなのですか。

【迫】

私は逆立ちしても靴修理はできないのですが、iPhone修理であれば、マニュアル通りにやればきちんとできるんですよね。 私達の強みは、手先が器用で技術のある職人がいるので、職人がほかにもできること、お客様が喜んでくださることを増やしていこうという方向性で、会社を拡大していっています。

社長プロフィール

President's profile
氏名 迫 俊亮
役職 代表取締役社長

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