ショウワノート株式会社 『ジャポニカ学習帳』でお馴染み。1970年の販売以来、累計販売数は12億冊以上 ショウワノート株式会社 代表取締役会長 片岸 茂  (2015年4月取材)

Vol.3 キャラクタービジネスと今後

インタビュー内容

―キャラクタービジネスと今後―

【聞き手】

このお仕事の醍醐味は何だと思いますか?

【片岸】

キャラクターというのは、子供達のいつまでも夢が入ってますよね。ですから、キャラクターはもう新しい物が出てこないんじゃないか、と良く言われますが、やはり何か出てきますよね。

【聞き手】

出てきますね。

【片岸】

ですから、本当に毎回毎回我々も驚かされますけれどもそういったキャラクタービジネスというのはやっぱり密着していきたいというのはありますね。上手に。

【聞き手】

でも今、御社の中だとこの学習帳は4割位ですよね。全体を占めてらっしゃる中では、キャラクターのほうが実は(多い。)

【片岸】

キャラクターの方が多いですね。6割からもうちょっとあるかも知れませんですね。

【聞き手】

キャラクターを生かして良い商品を作るというところに御社の今までの経験があると。

【片岸】

あのキャラクターってのは、僕は殆ど宝くじだと思っているんですよ。宝くじって事は、宝くじほど確率は悪くないですよ。でも買わなきゃ当たんない。ですから当たるものだけ買おうという訳にもいかないんですよね。毎年たくさんのテレビキャラクターありますけどもできる限りたくさん買いたいなと、その内3割当たれば儲かるかなっていう計算でやっています。

【聞き手】

そうなんですね。

【片岸】

はい。

【聞き手】

この妖怪ウォッチを買われた時は、もう人気が出てた時、まだ人気が出る前位ですか?

【片岸】

まだ人気の出る前ですね。テレビの始まる半年以上前ですから。これはもう、私の部下がこれはいいと思いますよ。と言われたので、じゃあどうぞ、やれよ、と。僕の判断では今決めません。

【聞き手】

そうなんですね。下の方が、こういった事をやりたいと。

【片岸】

昔は自分の子供が、いましたから、ポケモンでも他のドラゴンボールなんかでもそうですけど、子供の反応を見ながら発見していくって指針にしましたけど、今は完全に無理ですから。

【聞き手】

もう若い方に。

【片岸】

任せてます。昔と違って今は版権元さんがいろんなチャレンジをさせていただけるもんですから。今妖怪ウォッチは我々クッキーもやらせていただいてますし、サクマドロップさんと一緒にサクマドロップも作らせていただいたり、いろんな権利を取らせていただいて。で、これもご当地商品ですけど、いろんな各地にあった商品作りも少しずつはやっております。

【聞き手】

そうですね。これ富士山限定って書いてありますよね。

【片岸】

温泉限定ってどこの温泉でも行けるじゃないですか。

【聞き手】

確かに温泉地に置いてあって。

【片岸】

置いてある。

【聞き手】

それは凄いですね。これもあれですよね。富士山の世界遺産になってとかいろんなことがかかってるんですよね。ここにこう見ると富士山の高さが記録されるというか記憶されるというかそういう効果がある訳ですよね。凄いですね。こうやっていろいろ学習する訳ですね、この学習帳で。これはもう素晴らしいと思います。

【片岸】

ありがとうございます。

【聞き手】

でも、これからいろいろなところで言われるんじゃないかと思うんですけど、これから少子化が進むのと後はこういったいわゆるノートが、だんだんWEB化というかタブレットに変わっていったりとか、今、最近のニュースだと教科書もタブレットになるんじゃないかというのが出たりしていますが、この紙から別な物がとって変わられたり、もしくは子供さんが少なくなるというようなそういう環境の中で、今後の展開っていうのはどんなふうにお考えですか。

【片岸】

まぁ少子化ってずいぶん前から言われていましてね、学習帳もこの流れにおいて段々減っている事は事実なんですね。
それとやっぱり昔と違って学習帳を大事に使っていますから、昔は学年が変わると新たな気持ちでもう1冊なんですね。今、学年変わってもその終わりから使いなさいよという指導をいただくものですから残念ながら少しそういう大事に使っていただくものですから…。有難いんですよ。有難いんだけども

【聞き手】

エコなので。

【片岸】

少し冊数は減っているんですけども、逆にでも勉強の頻度は、上がっているのかなと、使っている冊数は増えてるじゃないかなと思いますから。ノート自身は全体の重要度減ってないと思いますね。需要といいますか冊数は。それとタブレット化まずは教科書は、2020年にタブレット化するんですけどもほぼ決まってると思うんですけども、ノートにつきましてはいろんな先生方とお話をしてますけども、ノートだけは書きたいと言う先生が8割9割じゃないでしょうかね。まぁいろんなところで実験校でタブレット化の物でやられてますけどもノートはそのまま残る可能性が高いんではないかなと思いますね。
今、まだ、マル秘ですけどもそういった先生方と研究をしています。ですから、2020年向けの学習帳のあり方というのはやっぱり考えてますから。それに向けてそれなりの物は開発していきたいと思いますね。


経営者プロフィール

氏名 片岸 茂
役職 代表取締役会長

会社概要

社名 ショウワノート株式会社
本社所在地 富山県富山県高岡市佐野850
設立 1947
業種分類 その他の製造業
代表者名 片岸 茂
従業員数 170名
WEBサイト http://www.showa-note.co.jp/
事業概要 ジャポニカ学習帳他各種学用品、キャラクター・ファンシー文具、医薬部外品および日用品雑貨の製造販売
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