株式会社メタップス ~対象は世界70億人。若きベンチャー経営者、変革への挑戦~

Vol.3 事業の拡大と苦悩

株式会社メタップス 代表取締役社長 佐藤 航陽 (2015年11月取材)

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―事業の拡大と苦悩―

【聞き手】

最初起業された時、とりあえず何をやろうと思われたのですか?

【佐藤】

これはインターネットしかやりようがないと思いました。服の事業は初期費用がかかるし、店舗などが必要になる。すると結局インターネットしか選択肢がないなと思って。そこからはパソコンを買ってきて、ある程度プログラミングとか、デザインもやりながら学んで、完全に走りながらやっていましたね。

最初は、今のfacebookとかtwitterとか、タイムラインみたいな、時系列に人間の人生をマッピングして、並べていくというサービスが面白いのではないかと思いました。とりあえずつくってみたものの、マネタイズはとても難しいということで、途中から方向転換して、Eコマースのセール情報を集めて、それを洗いなおすというようなこともやっていました。ただ最終的には、うまく軌道に乗ったのはやはり携帯向けのサービス。ガラケー向けの集客代行というのが一番当時はうまくいって、それで一旦、会社の形をつくりましたね。

【聞き手】

ちなみに始めたときは、お一人で始められたんですか。

【佐藤】

いえ、大学の知人と始めましたね。ただ途中で就活するということで、その知人が出て行って、私が経営者になって、そこから一気に拡大しましたね。不思議な話ですけれど。私は頼れる人がいないのだなということを理解できた時から、ちゃんと企業を経営しようというようなモチベーションになりましたね。

【聞き手】

いわゆる携帯電話、そのデバイス向けのコンテンツを色々やっていこうと、だんだんまとまってきた感じなのですか。

【佐藤】

そうですね、その(デバイス向けの)マーケティングをやっていこうと。やはり今主力の、若者向けのデバイスではあるので、年配の方々にはあれがなぜヒットするか、あれが何で重要なのかというのがあまり認識されていなかったので、ここは私のような、当時20代前半でしたけども、チャンスがあるなと思いました。あとは説得力ですね。若者が言っているのだから、まあそうなのだろうなと。そういうのがいいやすい分野だと思いましたね。

2年目くらいから軌道に乗って、3年目に事業がうまくいって、そこで私がいなくても企業としては回るようになっていましたね。まだ(売上高)1億円程度でしたが、とはいえ、完全にオペレーションをつくりこんでいたので、マニュアルでやれば、お金は全額落ちてくると。契約も長期で取れていたので、そういう意味では、出社しなくてもいい状態になっていましたね。

【聞き手】

その時は、ご自身としてはどうだったのですか?それは望んでいた形なのですか?

【佐藤】

立ち上げて本当にカツカツの時には、そうなりたいなと思っていましたけれど、いざなってみると非常に退屈で、そういうのは私に向かないなと思っていました。うまくいっている状態にストレスを感じていました。

【聞き手】

新しい事業といいますか、第2の柱というものをどんどん立ち上げて行こうと、ご自身で企画されたのですか?

【佐藤】

それは考えていましたね。やはりそんなに人生は長くないなと思っていたので、今のタイミングで本当に勝負をしないと、年を取って体と勝負する気力が失せて、(勝負する気が)なくなってしまうだろうなと思っていたので。何か大きな勝負ができるネタというものを探していました。

【聞き手】

昔からちょっと安定してくると、このままでいいのかなというふうに疑問に感じるタイプですか?

【佐藤】

はい。あとは飽きてしまいますね。

【聞き手】

飽きっぽいですか?

【佐藤】

まあある程度は(飽きっぽい)。メカニズムというか、構造が理解できてそれが再現できてしまうと興味を失いますね。あとアップ(最高到達点)が予測できる。このぐらいの時間軸でこうなるだろうという、頭の中に思い浮かぶものはあまりやる気が出なくなってしまいますね。

負荷がない状態は、成長が止まった、成熟した状態ですね。子どもって色々な負荷がかかるじゃないですか。だから急速に成長するんですけど。実は子どもも大人も同じで、負荷をかけ続ければ成長は止まらないはずです。大人になるとやはり楽をして、自分のうまくできるものだけで、想像できる範囲内で動こうとするので成長が止まるのですよね。もう少し人間の能力というのは色々なことができるのではないかと思っているのです。

社長プロフィール

President's profile
氏名 佐藤 航陽
役職 代表取締役社長

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