株式会社メタップスホールディングス(旧株式会社メタップス) 対象は世界70億人。若きベンチャー経営者、変革への挑戦 株式会社メタップスホールディングス(旧株式会社メタップス) 元代表取締役社長(創業者) 佐藤 航陽  (2015年11月取材)

Vol.5 メタップスの今

インタビュー内容

―メタップスの今―

【聞き手】

メタップスってどういう会社ですか、何をやっている会社ですかと聞かれたら、何と答えますか?

【佐藤】

テクノロジーの会社です、としか言いようがないと思いますね。なぜかと言いますと、インターネットとかテクノロジーというのは物事の概念そのものを変えてしまうので、今私たちがこうですと言葉で括れるものはすぐ変わってしまうのかなと思っているんですね。「この会社はこういう会社です」というのが今の言葉で語れてしまうということは、5年後10年後、危ないと思っています。逆に私たちが思ってもいないようなものを生み出せるテクノロジーなので、この会社がどんな会社か分からない、表現する言葉がないのは正しいと思います。広義で言うと、広告とかマーケティングとか、インターネットみたいな言葉は付けられますが、本人たちはそのアイデンティティを持つ必要はないと思っていますし。持ったとしても、すぐ変わってしまうので。

【聞き手】

これから目指していかれるところというのは、ご自身の中で、キャリアパスというか、こういう感じでやっていきたいという目標というものはありますか?

【佐藤】

大体が好奇心からきているものが大きいので、今は全然自分が分からないものを探して、そこに対して今持てるカードを全部切っていくというのは今後も変わらず、それは規模がどのくらいになったとしてもやっていきたいなとは思っていますね。やはり人間は年を取ってくるという、言葉は変ですが、持ち物が多くなってくると全部投資できなくなってくるんですね。やはり、60パーセントくらい残していこうと。

【聞き手】

色々と捨てられなくなりますよね。

【佐藤】

あるタイミングですべて捨ててしまうのか、はたまたすべて突っ込むという、常に続けられる人は少ないと思っていて、ただ私はそうしていたいと思っていますね。ですので、今大事なものというのは、当然その3年後とかになくなっている可能性の方が高いと思っているので、特にインターネット業界ではそうですね。なので常に自分が持っているものは、投資し続ける。それで、いつ失っても構わないという状態を維持できることが一番重要だと思っています。そういきたいなと思っていますね。

【聞き手】

2015年8月にマザーズに上場されまして変わり続けなければならないというものもありますし、逆に変わってはいけないものが出てくるのではないかなと思いますが、何か上場前と上場後でご自身の心境で変化されたところとか、もしくは環境で変化されたことなどありますか?

【佐藤】

認識は変わりましたね。例えば今まで事業をやっていると未上場の時はインターネットでやっていると言う枠組みで生活しているので、「勝手知ったる土地」なんですね。世界が変わったとしても、どこに誰がいて誰が強いかというのも全て頭の中に入っていると。ただ上場すると今までコミニュケーションを取る人達が変わってくるので、直にその世の中、インターネット以外の人たちと話すようになるなど、そういうことを考えているんだと分かるようになったので、少し活躍の幅が広がったというのもありますね。

日本の証券市場に上場するということは、当然、日本の投資家を見ないといけないじゃないですか。日本というのは世界の人口でいうと1億ちょっとなので、1億ちょっとのさらに投資家だったり証券業界という狭い業界のところだけで見て物事を考えてしまうと、他の78億人位を相手にしなくなるというのは、これはとても怖いことだなと思っていて。むしろ自分たちが知られていない人たちに対して、どう存在を知ってもらうか、そちらの方が本当は重要なんですけれども、そこの価値観というものをちゃんと持ち続けられるようには訓練したいと思いましたね。やはり意識がそう向いてしまうので。

【聞き手】

日本を含めて8カ国ぐらい展開されていらっしゃいますが、海外の証券企業に上場していくのも、ここからどんどん視野に入れて考えていくのでしょうか?

【佐藤】

そうですね。チャンスがあればやりたいと思っていますし、弊社も拠点が多くて、かつ、完全に現地の会社になっているんですね。韓国は韓国の会社のように。

【聞き手】

イズムといいますか、ものの考え方の方向性というものが、違っていってしまわないかという不安は無いですか?

【佐藤】

ないですね。なぜかというと自分よりうまくやれる人をアサインしているので、私がやるよりはるかに良いだろうと思っています。

時間が私は重要だと思っていて、自分の残り時間がどのくらいなのかと気になっていますし、あれからどれくらい時間が経ったのかというのもかなり認識しているんですね。そう考えると、自分の限りある時間、リソースを何に使うかというのは重要で、自分が1番得意にできるもの以外はやるべきではないと思っていて。韓国、中国、シンガポールなどは現地の人間の方が理解力もありますし、よく理解していますので、彼らに任せた方が良いだろうと。そうしたら、見ないと言う選択になりますね。


経営者プロフィール

氏名 佐藤 航陽
役職 元代表取締役社長(創業者)

会社概要

社名 株式会社メタップスホールディングス(旧株式会社メタップス)
本社所在地 東京都渋谷区渋谷二丁目24番12号 渋谷スクランブルスクエア
設立 2007
業種分類 情報通信業
代表者名 佐藤 航陽
従業員数 75名 ※2023年10月1日時点
WEBサイト https://metaps.com/?lang=ja
事業概要 アプリの集客・分析・収益化をワンストップで支援する開発者向けプラットフォーム「metaps(メタップス)」と、オンライン決済サービス「SPIKE(スパイク)」を提供
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