株式会社インフォマート 約4万社、35万事業所が利用。 企業間商取引を電子化したASPシステムを提供する 株式会社インフォマート 元代表取締役社長 村上 勝照　 (2016年4月取材)

一度目の起業の失敗から学んだこと

【村上】

山口県新田というＪＡの関係のところに入ったんですけど、非常に良い職場で、良い先輩にも恵まれて、楽しく過ごしていたんですが、何か物足りない感が３年働いている間に出てきて、その間に外部で働いている人も関係して色々話したり、先輩と話したりしてくるんで、自分に何かができるんじゃないかと、営業的な。元々は事務職だったんですけど、営業的なことをしてみたいということで、会社を辞めてそこから色んな営業をしたりって言うところがスタートしたんですけど。

【村上】

色んな営業を経験していく中で、こういう面白い仕事があると話があって、当時、今ではアウトレットと言いますけど、昔はＤＣブランドというのが流行っていた時期があったんですけど、それの一年前のデザインのやつが翌年半額以下で手に入るということの話があって、面白いんじゃないかということで、お金もなかったんで、仲間４人と、どうしたら事業ができるかっている事業計画を色々作り始めて、とりあえずやってみたというような感じで、一回目の事業のスタート時かもしれないですね。

ただ会社も一応作ってお店も作ったりはしたんですけど、肝心の物を仕入れる時の契約書を結んでなかったんで、聞いていた商品と全く違うものを仕入れてしまったと、店はオープンして、人は並んだけど、商品がいいのがほとんどないんで、すぐにだめになって、またもう１回仕入れるかっていう時にお金が当然ないんで、やっぱり一回しめようということですぐに、事業構想から始まって１年ぐらいですかね、１年ちょっとぐらいで、会社を整理して４００万ぐらいの借金になってしまったというのが第一回目ですね。

何も考えずに、何もわからない、専門分野もなく事業をやってしまって、1回失敗してしまったというのが、若い時のことですね。まあ事業を計画するのは、アイディアは湧いてくる方だと自分の方は思っているんですけど、それをスタートするにあたって、どんな準備をしないといけないとか、失敗した時にどうしたらいいかとか、そういったことを考えながらコツコツ進めていくことが、勢いではなくコツコツ進めていくことが今役に立っていることだと思いますね。