Vol.4 『チャットワーク』誕生秘話
―『チャットワーク』誕生秘話―
【聞き手】
今のチャットワークという新しいサービスをやるために無償で事業譲渡をされて話題になったと思うんですが。それがご自身の中では必然だったんですか。
【山本】
そうですね。2000年に創業して10年ぐらい日本で自分も初めてビジネスをたるので必死に頑張ってやって、増収でやってきたと。黒字も続けてやってきたと。10年間たってみた時に今だに日本から世界に発信しているソフトウェアのサービスってないなと。あれみたいな。インターネットで世界中と繋がっているにもかかわらず。世界からどんどんITのサービスは入ってくるのに日本のIT企業ってなにをしているんだろうと。だれかがやってくれるかなと思ったんですけど僕も必死で経営していたんで。だれもやっていない、これがやらなあかん、みたいな。感じでやろうと。そのままずっとやって行くのは見えていたんで。物足りなくなってきていたっていうのはあります。もっとチャレンジしたいというか。なので世界に通用するようなサービス、グーグルとかフェイスブックとかと戦うぐらいの物を日本の会社から出していきたいとは思っていました。
【聞き手】
そこで考え付かれたのが、今やっているチャットワークというサービス。
【山本】
そうですね。自分たちが作る社内のサービスでもっとも生産性とか依存している物で世界で出て行っても戦えそうなもんってなんだろうと考えた時に。2000年からずっとチャットで仕事をしていたんですね。メールをつかわずにチャットで。これってすごいインパクトあるよねってあったんですよね。これに決めました。
【聞き手】
他にほとんどない中で、そのサービスを作られて最初からうまくいったんですか。
【山本】
最初に僕たちはホームページの売り上げアップ支援サービスをしていたんですけど。その次は、業務効率支援サービスに事業を転換していたんですね、その業務効率支援サービスで千社以上のお客さんがいて、我々はその当時はスカイプのチャットを使って仕事しましょうと社内でメールをつかわないようにしましょう社外とも取引先ともスカイプチャットで取引をやりましょうと。で、僕たちの働き方、ITの使い方にファンがたくさんいたんですね。 で、スカイプのチャットだと仕事だと使いにくいよねって皆さん感じていたので、実は社内で、チャットワークと言うのを作っていて。当時はユースクリームというのが流行っていたので、それをぼくが放送していたんですね。で、ちらっと見せたんです。そしたら、うわーっとコメント欄がすごい反応で、すごい反応いいと。最悪リリースしても使ってもらえないかもしれないなと思っていたんですけど。最悪社内だけでも便利だねと使っていたんですけど。使いたい使いたいとすごいたくさんフォロワーさんがいたみたいなので。最初は一気に広がりました。
経営者プロフィール
氏名 | 山本 敏行 |
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役職 | 元代表取締役兼社長執行役員CEO |
生年月日 | 1979年3月21日 |
会社概要
社名 | 株式会社kubell(旧ChatWork株式会社) |
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本社所在地 | 東京都港区南青山1-24-3 WeWork乃木坂 |
設立 | 2004 |
業種分類 | 情報通信業 |
代表者名 |
山本 敏行
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従業員数 | 523名 ※ 2024年6月時点 |
WEBサイト | https://corp.chatwork.com/ja/ |
事業概要 | ビジネスチャット事業、周辺サービス・新規事業の開発運営 |