Chatwork株式会社 世界の働き方を変えたビジネスツール『チャットワーク』誕生の軌跡 Chatwork株式会社 元代表取締役兼社長執行役員CEO 山本 敏行　 (2016年7月取材)

―新たな挑戦と視聴者へのメッセージ―

【聞き手】

いまやってらっしゃるチャットワークと言うビジネスツールですか、サービスはじめてから４年ですか

【山本】

５年経ちました。

【聞き手】

今は何カ国の方が使ってらっしゃるんですか？

【山本】

今はですね、２０５カ国と地域と言ってまして、香港とか台湾とかそういった国では無いところも地域として認めると２０５カ国。で、１０万４０００社に使って頂いています。

【聞き手】

サービス内容というか、そのカスタマイズが必要だったりするんですか。地域によって。

【山本】

使われ方とか全然ちがってますね。アメリカだとあんまり社会と繋がりたくないとあったりしますし。フィリピンとかベトナムとか台湾でも別のつかわれかたをしますし。そのプロダクトとしては、１つなんでけど。マーケティング手法は変えないといけないですね。台湾だったりすると。社員が使い始めて会社に導入されることはなくて、みんな社長トップダウンみたいな国なので。社長にアプローチするのが一番いいというわけですよね。日本だと社員から使われていって、そこから全社でいれようかみたいな。そういう感じで全然違います。

【聞き手】

今年に入って、鉄の起きてしないこと１４箇条の中かが、ちょっと違う形になっているのかなと思うのですか。まずは外部資本をいれないというところは今年資金調達されるのに。

【山本】

そうですね。今でしないこと１４箇条に外部からの資本はいれないとかですね。社員数も制限していたりとか。売上目標がないとか、そういう制限を付けていたんですね。それをずっとインターネット上でも、本でも講演でもずっとしていて、４０人会社で、どのくらいやれるかをずっとやっていたんで。そのやり方をずっとやって行くつもりだったんですけど。シリコンバレーの中に入って、その自己資本だけで日本語チーム優先で。グーグルとかフェイスブックと戦うくらいの。それで勝ったらですね。そのマーケットをとったらですね。だれも文句を言えないだろうという。一番ハードなところを目指して行っちゃうタイプなんで。

それでシリコンバレーで一緒に戦っている仲間、競合とか見ていると。戦い方が全然ちがうんですよ。武器があったりとか。お金の使い方とか。全然ちがうんですね。このままいくと、なんか中途半端で終わってしまうのは見えていたんですね。月次決算で黒がですか赤ですかでぎりぎりずっと。このままいくと中途半端でおわるけど。これでいいんだろうかみたいな。これだったらその部分を変えて。おもいっきりたたかってみるのもいいんじゃないかと。役員会で行ってみたんですね。前からそう思ってましたよっていわれてですね。わお、みたいな。僕だけがかたくなに守っていたんかい、みたいな。話になりまして。５分で決まったんですよ。１５年間まもってきた部分。ただ帰る部分は外部資本をいれるんで。株主が入ってきますので。普通の会社は株主優先で。お客さまで社員が最後なんですけども。チャットワーク社の場合は、必ず社員が１位、そしてユーザー、株主は最後と。という順列はかえないと。

で、今まではユーザーと社員だけ見ていればよかったんだけど。それも１５年やってきたので。できるというのが分かってますので。だいぶ僕のなかでも飽きてきたじゃないですけど。できるとわかると面白くなくなってくるんですよね。じゃあ一見相反するようなユーザー満足、社員満足、この３つを満足させる。これって株主はもちろん　利益ですよね。株主とかユーザーは、サービスだとか働き方があるとおもうんですけど。この３つを満たすようなチャレンジはなかなかむずかしいよね。これにチャレンジするのは僕たちの経営陣の次のチャレンジじゃないかと。かつお金も大きく入れてですね。それで向こう流のスタイルで思いっきり戦ってみて、勝てばいいじゃないかと。というふうに去年切り替えようと決めました。

―視聴者へのメッセージ―

【聞き手】

このVTRをご覧で御社に興味のお持ちの方もたくさんいると思うんで。ぜひ一言メッセージを一言。ちょうだい出来ればと思います。

【山本】

チャットワーク社はいろいろとシリコンバレーで、子会社を作って、社長自らですね。移住して、家族も連れて行って、いま戦ってまして。で、色んなところにも取り上げて頂いているんですね。アメリカでも取り上げられはじめていまして。本当に日本の会社が世界を獲るんだってことを真剣にやってますので。こんな会社で、それの仲間になりたいなとか、その思いを一緒に手伝ってくださる方がいたらぜひやりましょう。

【聞き手】

本当に今日は色々なお話を聞かせていただきまして、ありがとうございました。

【山本】

ありがとうございました。