Vol.4 アメリカ進出における人材活用術
インタビュー内容
―アメリカ進出における人材活用術―
【大久保】
将来、機会があればアメリカで事業をやりたいという夢がありました。
ダイオーズは設立から20年が経ち、ダスキンの事業と日本のオフィスコーヒーサービスが軌道に乗り人材も揃い、銀行からも十分な融資を受けられるほどに成長していました。そうした中で第三の柱となる事業をアメリカで展開したいと考えました。
日本でコーヒーサービスを始めてから10数年の間、毎年平均して3回ほどマネージャーと一緒にアメリカで成功を収めている会社を具に訪問していた中で、反対にアメリカで成功している経営者さんを日本に招待して観光してもらいながら、最後にはスピーチで交流するなどといった人脈も増えてきていたので10数年の歴史の中でアメリカの現状を一番知っているのは私自身だという自負がありました。
そして最初にアメリカで行う事業にノウハウがすでにあったコーヒーサービスを選びました。
私はあまり先のことは考えずに一歩一歩足元を固めていくタイプだと思います。アメリカでどうやって進出していくかを考えた時に、日本で成功しているノウハウで勝負するのではなくアメリカで成功をしている企業を買収してそこのノウハウでもって全米展開していくということをしました。
日本のようにリタイアをするから企業を売るという人もいますが、私は企業を買収するときには相場よりも高くてもいいから優秀な会社を買収することが大事だと思います。
私が最初に買収した会社というのは全米のオフィスコーヒーサービスの協会でベストオペレーター・オブ・ザ・イヤーという年間表彰を数回とった優秀な会社でした。そこの会社の経営者は40代の方でしたのでまだリタイアする年齢ではありませんでしたが、ぜひ我々と一緒にやりましょうと声をかけました。買収をする代わりに元々の経営者に社長を任せると伝え、協力してもっと企業を大きくしていきましょうとお話をしました。
結果、交渉は成立しその経営者を全米展開の核に据え事業の拡大を行いました。

経営者プロフィール

氏名 | 大久保 真一 |
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役職 | 元代表取締役社長 |
生年月日 | 1941年3月21日 |
会社概要
社名 | 株式会社ダイオーズ |
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本社所在地 | 東京都千代田区丸の内1-7-12 東京駅JRサピアタワー14階 |
設立 | 1969 |
業種分類 | サービス業 |
代表者名 |
大久保 真一
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従業員数 | 1,674名 |
WEBサイト | https://www.daiohs.com/ |
事業概要 | パイオニアとしての事業所向けコーヒーサービス事業、数種類のお茶やコーヒーやお水を1台のマシンで提供できるティーサービス事業、世界中で最も安全・安心な水「ピュアウォーター」をメインとしたボトルウォーターサービス事業、玄関マット・清掃モップ等、環境衛生商品の定期的な交換及び、サービスの提供を行うクリーンケア事業、熟練された技術を持ったFCオーナー自らが定期清掃サービスを提供するダイオーズカバーオール事業 |