株式会社ダイオーズ ~地域の米穀店から世界企業へ。アメリカ進出を成功させた10年とは~

Vol.5 優秀な人材の集め方と育て方

株式会社ダイオーズ 代表取締役社長 大久保 真一 (2018年2月取材)

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―優秀な人材の集め方と育て方―

【ナレーター】

自社の成長の要因について、優秀な人材の力なしではあり得なかったと振り返る大久保。創業当初、規模がまだまだ小さなころにどのようにして優秀な人材を集めたのか。

【大久保】

その当時学生を活用するといっても、春休みだけとか夏休みだけというのはなかったんです。ですから、ちょうど学生が働きたい時期にだけ集まっていただいて、営業活動をする。普通の正社員の募集ではなかなか優秀な人は来ませんけども、学生ならば優秀な人がどんどん集まってきました。それも通常のアルバイトの相場の2倍3倍取れるような仕組みをつくったことで、どんどん優秀な人が集まった。これが、私どもがどんどん成長できた大きな原因ですね。中には卒業するときに口説いて、優秀な大学の方でも、「大企業行くよりも、こういう中小企業の中で一緒に力を合わせてやろうよ」と、何人か残っていただいた。そういう方々がやはり会社の基礎をつくってくれましたね。

【ナレーター】

従業員の育成について、任せることが成長につながると語る大久保。従業員にどのように任せ、成長を促しているのか。

【大久保】

基本的に私はゼロからつくって、その事業がある程度目途がたった段階で、その事業はその中で一番優秀な人に譲ると。そして、ゼロからまた新しいことにチャレンジしていくということを継続して行ってきました。こちらがゼロから新しいことやっていれば、忙しいので細かいことに口出ししないで済みます。そういうことの連続ですね。

上場企業ダイオーズという会社はホールディングカンパニーですから、全社員の中でも数十人しかいない小さな組織です。国内の事業というのはダイオーズジャパンという会社が運営しており、ダイオーズジャパンの社長は創業からずっと変わらない人物です。

アメリカもアメリカ人のジェネラルマネージャーがいます。私の長男が社長ですが、彼はどちらかというと管理的な面をみていまして、実際のオペレーションは、ジェネラルマネージャーを中心にアメリカ人が全て行っています。彼が企業の買収からオペレーションから全て責任をもっています。ですから、アメリカ人が自分で「良し」と思う買収をして、それを実際に取り込んでオペレーションしていくという運用を行っていますね。

新しいことやろうと思ったら、任せないとできませんよね。その代わりきちんと会社の成長と利益という目標は与えていますので、その目標に沿ってやってくださいと。今年300億円くらいになりますけども、それでも10%の成長比、売り上げ対比10%の利益を出すということで取り組んでくれていますから。

一般社員の場合は大半が観光で一部研修。マネージメントになると全て研修という形で行います。それは私ども基本的にはアメリカに同業の会社がありますので、そこに入りこんでいただいて、営業やサービスの現場同行をしていきます。もちろん、当社には実際アメリカの情報がどんどん入ってきますから、それを日本においてできるものは入れていくという形ですね。

自分の会社ですから、色々な情報はもちろん入ってきますので、その情報の中でどうやったら日本なりにアレンジできるかということを、みんな考えてくれています。ですから一般の社員もそうですし、マネージメントもそうですし、もっと上の本部長クラス、トップクラスの方々も定期的にアメリカに行って、アメリカではどうやっているのか見て、それを日本に持って行ったら何が参考になるのか常に考えてくれていますね。

社長プロフィール

President's profile
氏名 大久保 真一
役職 代表取締役社長
生年月日 1941年3月21日

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