株式会社シグマ 交換レンズ世界トップクラス!シグマがこだわる“究極”のものづくりとは 株式会社シグマ 代表取締役社長 山木 和人  (2016年6月取材)

Vol.2 シグマ入社の決め手となった経験

インタビュー内容

-シグマ入社の決め手となった経験-

【山木】

やはり最初はどこかに就職して、他の会社の組織や経営を学んでから、当社に戻ろうと思っていましたけれども、結局考えを改めて、当社にすぐ入ることにしました。

きっかけは、大学院の時の修士論文で、あるユニークな会社の研究をしていまして、小さい会社を独立法人にどんどん分割していって、なるべくこの小さい小集団が自立するような経営をやっていらっしゃる会社がありました。そこをケーススタディにしながら、その頃流行っていた経営学や自己組織化を研究のテーマに選んでいまして、その対象となる会社の工場を研究していました。

ただし、その論文を書くには、ユニークな会社だけを調査していますと、本来の普通の会社というのが調査できないのです。しかし、この本来の会社を調査するにあたって、なかなか協力してくれる会社もなかったので、当社の工場を、ベンチマークといいますが、一般的な企業として調査しました。調査というよりかは、夏休みにアルバイトとして現場で働きました。

今でもそうだと思いますが、会社は完璧ではないので、やはり現場で働くと、会社の色々な問題が出てくるというのが、実態だと思います。やはり、その問点がよく見えて、当時は若かったので、これではまずいと、自分がなんとか入って、改善したいという思いが強くなりました。自分が入っても何もできなかったのですが、その頃はそのように思って、会社に入れてほしいと父親に頼んで、卒業後にすぐ入ったという経緯です。

最初は工場の設計部門にすぐ配属されたのですが、そのあと本社に戻りました。とにかく技術がわからないとだめだと父親から言われまして、無理やりだったのかもしれませんが、機構設計を担当しまして、レンズの設計、メカ設計を行いました。

1995年に超円高になりまして、会社の経営が苦しくなった時期がありました。経営の合理化を図り、原価計算、資金繰りの管理などをやるために、設計部門から、経営企画室に移りまして、経営関係、経営管理に関する仕事をやりました。そうするうちに、なんとか当社も苦境を乗り越えて来たときに、カメラのプロジェクトが始まりました。それは、今は当社の子会社になっている、シリコンバレーにある『スポビヨン』という会社と当社が提携をして、カメラをつくるというプロジェクトです。そこからまた開発の方に戻って、そのあと、開発の色々な部門を担当しました。


経営者プロフィール

氏名 山木 和人
役職 代表取締役社長

会社概要

社名 株式会社シグマ
本社所在地 神奈川県川崎市麻生区栗木2-8-15
設立 1961
業種分類 機械器具製造業
代表者名 山木 和人
従業員数 1811名
WEBサイト https://www.sigma-photo.co.jp/
事業概要 デジタル一眼レフカメラ及びコンパクトデジタルカメラ、 一眼レフカメラ用交換レンズ、その他光学機器の製造、販売
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