株式会社シグマ 交換レンズ世界トップクラス！シグマがこだわる“究極”のものづくりとは 株式会社シグマ 代表取締役社長 山木 和人　 (2016年6月取材)

－細部までこだわった製品開発とメッセージ－

【山木】

こちらにあるのが、ここ最近の当社の新製品になります。簡単にそれぞれ説明しますと、これは50ミリから100ミリのズームレンズです。明るさを示すF値というのがあります。Fが1.8通しの非常に明るいレンズです。この焦点距離、このF値の明るさのレンズは過去になかったレンズになります。ズームレンズは焦点距離といいまして、映る距離が変わるレンズなのですが、どの焦点距離をとっても、専用につくられた単焦レンズ並の性能が得られるという、非常に高性能なレンズになります。

こちらは、間もなく発売される『Sd Quattro』というレンズ交換式のカメラになります。当社としては初めてのミラーレスカメラです。当社の独自の規格のマウントのレンズを装着して使うカメラです。

こちらは『MOUNT CONVERTER MC-11』です。一眼レフカメラ用の他社のカメラ、例えば、当社がつくったキャノン用のレンズやシグマ用のレンズを取り付けて、それがソニーのミラーレスカメラにつくという、そしてソニー用のレンズとして使えるというアダプターになります。

今は一眼レフカメラとミラーレスカメラを両方併用されるお客様が多いです。キャノンのボディとソニーのボディを両方使っているお客様が結構いらっしゃいます。問題はレンズをそれぞれ揃えるとものすごい投資になってしまいます。将来はこういうお客様が増えるだろうということで、当社のレンズを持っていれば、どちらのカメラにも同じレンズが使えるという発想で、開発したものになります。

こちらは、ミラーレス用のレンズで『30mm F1.4』です。明るいレンズなのですが、非常に性能にこだわった割には小型軽量で、価格も抑えめで、非常に写真が好きで、このような明るいレンズを使いたいというお客様にも、お手軽にお試しいただけるものとして、開発しています。

いずれも、今までになかったレンズや、システムを拡大するもの、伝統的な使用のものであれば、より高性能でさらに価格を安く、また、当社独自の精細を積んだ独自のカメラというものです。今までにない価値、ソリューションを提供するものというのが当社の考え方です。お客様の今までの何らかのご不満を解消するような新しい提案、技術を盛り込んだものを開発したいというのがこだわりです。

また、人間が手にする道具ですし、趣味の製品でもあるので、仕上げや細部の部分に大変こだわってつくっています。デザインもモックアップをいくつもつくって、細部の細部まで、このようなペーパーやアールまでこだわって、検討します。また、例えばここの艶のある黒い部分は、金属の質感を出すために、塗装せずに、アルマイトという表面処理をして、金属の艶を出しています。

しかし、この艶を出すためには、元の金属をバイトという刃の送りを早くせずに加工しないときれいな艶感が出ないので、加工方法までこだわっています。やはり趣味の製品であり、人間が手にするものですので、細部のつくり込み、あるいはダイヤルの感触など、日本人が最後の最後まで細部にこだわってつくったという質感を、最後お客様が手にして、半年、一年使った時にそのようなことが感じられるような、そして愛着が湧くように仕上げていくということにこだわっています。

－視聴者へのメッセージ－

今日このビデオをご覧いただいている皆様、ここまで見ていただきましてありがとうございます。当社の製品をご愛用いただいているお客様には、日頃からのご支援に感謝申し上げたいと思います。当社はこれからも世の中にないユニークで高品質なものを提供できるように努力していきたいと思いますので、これからのシグマにもぜひ期待していただきたいと思います。

ご覧になられた方の中には、就職活動中の学生の方もいらっしゃるかもしれません。数ある会社の中で、少しでも興味を持っていただいたことに感謝したいと思います。当社では、若い技術者が意欲を持って製品開発に取り組んでいます。もし、自分も最高品質のものづくりに取り組んでみたいとご興味がありましたら、ぜひ当社の企業説明会に参加していただくなり、問い合わせをしていただいて、一緒にものづくりに取り組んでいただきたいと思います。