株式会社ハードオフコーポレーション ~国内リユース業界の雄をつくり上げた“4つの理念”~

Vol.4 事業を成功させる秘訣

株式会社ハードオフコーポレーション 代表取締役会長 山本 善政 (2016年8月取材)

[もっとみる]

―事業を成功させる秘訣―

【山本】

私どもは昔のオーディオ店やパソコンショップの黒物家電からスタートしています。だから、『ハードオフ』なのです。これは、もう300を超えています。2つ目が、『オフハウス』という業態です。これも300店に今なりました。これは、当然『ハードオフ』からスタートして、洋服も持っていってくださいとか、家具もなんとかしてとか、スポーツ用品やインテリアなど、そんなことで『オフハウス』を作りました。次に、『ホビーオフ』です。同じように、これも100店を超えました。あとは、『ガレージオフ』。これは車の用品。タイヤやカーナビやカーオーディオなどです。そして、比較的新しいのが、『モードオフ』です。おしゃれな古着。特に、首都圏を中心にしたお店です。これは、今は30店舗近くになってきました。最も新しい業態がお酒のリユースです。『リカーオフ』というものです。これは、高円寺、吉祥寺、武蔵小山、名古屋とまだ4店舗しかないですが。そういうことで、6業態で展開させていだいています。そこで、『ブックオフ』に関しては、フランチャイズ加盟店としてやらせていただいて、それも合わせて7業態で展開させてもらっているということですね。

私はお酒をあまり飲みません。晩酌などもしません。そうすると、頂き物が結構ありますよね。そういう人というのは全国にいっぱいいるだろうということで、特に、都会ほどそういう人たちがいっぱいいるのではないかと思って作りました。社内では少し反対だったんです。そういうものというのは、お酒の免許もいるし、口に入るものだから大丈夫かとか、いろいろな。ただ、私はやはり基本的には反対が多いということは、参入障壁が厚くて高いことですよね。逆に、参入障壁が高ければ高いほど、超えたときにはビジネスチャンスになると思っているんです。

私は思うのですが、経営理念は、自分は日本一の経営理念だと思うし、本当に1に世の中社会のため、2にお客様のため、3に社員スタッフのため。会社のためは最後でいいと思うのです。まずは、理念だと思います。次に、いくら理念が正しくとも、優れたビジネスモデルでなければだめだと思います。ビジネスモデルも、整理すると4つしかないと思います。これは、どの商売も、飲食だろうが工業製品を作っているところも含めて、4つしかないと。これも極論で、理想はローコストハイリターンです。あと、ハイコストハイリターン。ローコストローリターンというのもあるでしょう。ハイコストローリターンは必ずつぶれますよね。ローコストハイリターンでなければならない。徹底的にそれにこだわるビジネスモデルで『ハードオフ』はできています。つまり、ハイリターンというのは、粗利が高くなければだめだと思います。

あと、もう1つ、無理のないビジネスモデル。ローコストハイリターンをスムーズにするということは、社会が困っていることをやればいいと思います。社会が求めていない、困っていないことをしても、ローコストハイリターンはできないと思います。だから、本当に21世紀は環境の世紀で、お客様は困っている、家庭内にどんどん商品がストックされて、ものは溢れていて、寝る場所もない。それは理屈を考えれば分かります。

私どもの事業領域は、年間30兆円ぐらい、毎年家庭内にストックされていくのです。デパートの売り上げが7兆円。電化製品は7兆円など、いろいろな業界を足していくと、30兆円近いのです。それが、今年も来年も再来年も、ほとんど日本は5年前もずっと消費続けているわけです。そうすると、家庭内にものすごくストックされている。物の行き場所がなくて困っている。ですが、困っていることを解決するというところに私はこだわりました。ですから、そういう困っていることを解決するのだから、粗利率は高くなるのです。あと、最後にそれをきちっとするための行動指針が私は必要だと思います。

ここにも書いていますが、一言で言うと、掃除と挨拶はきちっとできる組織ですね。これがなくして、それ以上の難しいことはできないというのは、私どもの哲学です。私どもの主役はお店の人たちだと思っているので、一般の社会とお客様から見えるところは、唯一の接点はお店ですからね。私でもないし、本部でもないけど、現場の人が生き生きと輝いて働いていただけるかというところだと思います。お店の全てが勝負だと思っています。

社長プロフィール

President's profile
氏名 山本 善政
役職 代表取締役会長
生年月日 1948年4月1日

あなたにおすすめのコンテンツ

この社長に応援メッセージを送る
この社長に直接提案