株式会社串カツ田中 ~苦難を乗り越え躍進を続ける串カツ屋の“夢実現”の手引き~

Vol.4 成長を支える“こだわり”

株式会社串カツ田中 代表取締役社長 貫 啓二 (2016年10月取材)

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―成長を支える“こだわり”―

【貫】

ある時噂で聞いたら、うちの丸パクリみたいな店が出来ていたんですよ。もうメニューから内装から全部一緒で。でも味は、僕らは完全にシークレットにレシピはやっていましたから、社員でも分からないようになっていたので、味は全然違うんですが、串にパン粉付けて売ったら流行るんだろうくらいでやっておられるので、これはさすがにひどいなということで。

本当に何の考えもなく串売ってパン粉付けて揚げただけで売れると思った人の串カツを最初に食べたら、やっぱり脂っこいねとか、胸やけるとかになると、それは、串カツは胸がやけるということになるじゃないですか。それがやはり我々にとっての一番の恐怖でしたし、串カツ業界にとってもすごくリスクがあるなと思いまして。そこからは田中はもう大反対してましたが、やはりフランチャイズで、スピードで展開しないと結局食いつぶされて終わってしまうという考えで、だいぶ戦いましたけど、フランチャイズをやろうということで。

ちょうど串カツ田中がオープンして3年くらいでスタートしていくことになりますが、幸いにも丸パクリが出来るくらい話題になっていたということもあり、フランチャイズ募集と言ったら一気に加盟が来まして。トントン拍子に店が増えていくという感じになりましたね。

一店舗出して、3か月後に東京の懐石料理屋さんは売りました。大阪の店もスタッフに譲ったりとかして、もう半年経たずに結局串カツ一本にしていましたね。

業態への愛というのが振り返ると今まで無かったなと思うんですよ。こうやったら流行るでしょというようなテクニックでやってきた感じがするんですよね。でも、串カツに関しては相当、8年、10年と考えてきましたし、田中が好きで仕方なくて。僕は北の方の出身なので串カツなんて食べたこと無かったんですが、色々な所に食べに連れて行かれたということもありますし、田中の家が食べていた味ということもあって、愛着がすごかったんです。やはりテクニックでやったものは苦しくなった時に嫌いになると思うんですよね。嫌いになったり力が入らなかったり、またテクニカルに新しい店をやろうとか、そんなことでスクラップアンドビルドばかりを繰り返すと思いますが、すごく僕らは愛情がありましたので、多分これとだったら運命を共に出来るなという実感がありましたから、そこで他の店を売ることに関しては正直何の未練も無く売れましたね。

でも、そこからもブラッシュアップをずっと続けてきて、どうやったらこの串カツ田中というものをよく出来るのかということだけに、もうすぐ8年ですが、注いできたので。ビジネスをやっていて愛と言うとダサイですけど、業態愛ってすごく大事だなと思いますね。

社長プロフィール

President's profile
氏名 貫 啓二
役職 代表取締役社長
生年月日 1971/1/27

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