杉田エース株式会社 ~BtoBからBtoCへ参入!金物商社が開発「おいしい非常食」誕生の裏側~

Vol.4 ニーズを汲んだ“おいしい非常食”誕生の裏側

杉田エース株式会社 代表取締役社長 杉田 裕介 (2016年12月取材)

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―ニーズを汲んだ“おいしい非常食”誕生の裏側―

【杉田】

元から私どもの商売の中に、ホームセンターさんに金物を卸すという商売があります。その中で、防災の関係も扱っていて、実は非常食も我々の取り扱いの中に入っていたのですね。そんな中で大震災があったときに、非常食や防災の関係が出るわけです。そのときに、私どもが卸していた販売先も、ものすごい欠品状態になったのですよ。前年比何千パーセントのような伸び率で物が動いていきますから、いざというとき、本当にきちっと物を供給していかなくてはいけないときに、物が確保できないというジレンマがありました。

また、大震災をきっかけに、どんなものだろうということで、実際に食べてみたんです。実はあまりおいしくなかったんですよ。これでは買わないだろう、と思ったのが最初のきっかけです。おいしい非常食とか、食べてもいいかなと思えるような非常食は意外とない、ということにそのとき気づいてしまいました。では、それを解決しようというか、何とかしようと思って、もうつくってしまうしかないというのが最初のきっかけでしたね。

だからそういう意味では、お客様に対する供給の責任と、それに自社のブランドをきちんと自社の製品として持っていれば、当然、通常からある程度のストックもきちっと持てます。また、本当に販売を必要とされるときに、きちっと供給責任が果たせるなということと、どうせやるのだったら、ちゃんとしたものを自分たちでつくってみようというのが、そのときのきっかけでしたね。

食品は今までの事業と全く違うと皆さん、おっしゃられます。実は創業者の実家といいますか、育った家が魚屋だったのですよ。でも明治時代の魚屋ですから、当時は冷蔵庫もないわけですよね。非常に物が腐る商売だったのです。だから今日仕入れたものは次の日販売できなくて、時化があったり、漁ができなかったりすると商売にならないのです。非常にリスクの高い商売で、そういう親の苦労を見ていて、できれば自分は腐らない商売がしたいということで、東京の金物屋に丁稚奉公で出てきて、それで金物屋の商売を独立して始めているのですよね。

実は、非常食も腐らないものなんですよ。日持ちがいいわけですね。だからその意味では、金物との、創業者が最初に志して始めたビジネスと、私はリンクしているのではないかなと思っているんですね。普通の食品だと、当然そんなに賞味期限が長く持たないところが、日持ちがするように長期保存できるようにパッケージの加工をしたもので、ご飯で5年くらい持つわけですから、そういう意味では我々のメインのビジネスとそんなにかけ離れたところではないと思っているのです。

最近取り組んでいることは、非常食の『IZAMESHI(イザメシ)』と、もう1つやっているのは、アウトドアのファニチャーです。これもやはりPBで、自分たちで企画開発しながらやっています。そのアウトドアのファニチャーが『PATIO PETITE(パティオプティ)』というのですが、その『PATIO PETITE』のブランドと『IZAMESHI』をアンテナショップ的に売る『club ESTA SHOP(クラブエスタショップ)』というお店が青山の骨董通りにあります。今後は色々と出店の展開をしていければということを今考えています。

今一応決まっているところでは、来年3月、大阪に2号店をいよいよ出そうかなということで、これを皮切りに、あちこちに出店していけたらいいなということも考えていたり、『IZAMESHI』を、試食代わりに召し上がっていただけるような飲食業態のお店だったり、そんなこともちょっとやっていきたいなということを、来年に向けて今考えているところですね。

社長プロフィール

President's profile
氏名 杉田 裕介
役職 代表取締役社長

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