株式会社テンポスバスターズ 飲食店を創造する“フードビジネスプロデュース”の神髄 株式会社テンポスバスターズ 元代表取締役社長 平野 忍  (2017年6月取材)

Vol.3 掴み取った“社長の椅子”

インタビュー内容

―掴み取った“社長の椅子”―

【平野】

2代目の社長が辞めてグループ会社の会長なるから、次の社長を立候補で決めろということで、社長の椅子争奪戦が始まりました。基本的には自分の人生は自分で作ろうという根本があって、なんでも手を上げろと。欲しいとかうまくいくとかではなくて、まず自分でやりたいという気持ちが第一だから、手を上げないと駄目というところがスタートでした。

社長の椅子争奪戦は、店長以上なら誰でも手を上げられました。いい機会だからマネージャーは基本的に全員参加ということもあったのですが、14人の手が上がり、私は自分のエリアの九州から2人、名古屋から2人の店長4人と一緒に勉強しようと出ました。人事の部長や商品の部長やグループ会社の課長らもでて、そこから1年間の争奪戦がスタートしました。

私のエリアは11店舗あって、私を入れて12人。そして思いを持つものが5人いるわけです。巻き込み方の問題かと思うのですが、何かの会議のときには5人でわんわんとこれをやるんだという風に(議論が白熱した)。数字も含め、目に見えて形が変わっていくところを見るのは楽しかったですね。

ビジネスライフシートというのがあって、自分の現状を見る中で、3年先や5年先になりたい自分になるためにはその差をどうやって埋めましょうかということを、面談しながら課題を決めてやるわけです。3年後の職位などを店長や社員に書かせて、年に2回の面談のときに持ってきて面談をするという流れ。当初は、まずは埋めないと話にならない、好き勝手書いてと店長に書かせていました。そのうちに(自分は)2年後に何になりたいのと聞かれました。店長の上は、商品部や人事部などの本部機能もありますが、マネージャーしかないので、だいたい店長はみんなエリアマネージャーになりますと書きます。ではエリアマネージャーは何になるんですかと逆に聞かれて、エリアマネージャーの上は社長しかなくて、「じゃあ俺は社長になる」と書いたのです。その時にすごくなりたかったかというと、そこしかなかったという(笑)。

ただ書いたからには、逃げないでやろうというだけです。もちろん出された宿題に対してはちゃんと取り組んで、なんとか結果出したいと思いながらやりました。(社長に)決定したときは「ふーん」という感じだったのですが、店長みんなが拍手してくれるのはすごくうれしかったですね。

もちろんいきなり全部やれということではなく、1年間は創業者と2代目に一緒に助言いただきながらやりました。※※(装飾館?)というような売り場を作ったり、エリアマネージャーを各地にきちんとおいて、上位解脱もできて、ボトムアップもできるという体制を作ったり、新店をもっと出していったりしました。そのような要は、ここ3年間くらいである程度形になってきました。


経営者プロフィール

氏名 平野 忍
役職 元代表取締役社長

会社概要

社名 株式会社テンポスバスターズ
本社所在地 東京都大田区東蒲田2-30-17
設立 1997
業種分類 卸売業
代表者名 平野 忍
WEBサイト https://tenposbusters.co.jp/
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