竹下製菓株式会社 ~『ブラックモンブラン』を超えろ!5代目女性社長の挑戦~

ロングセラー商品の強み

竹下製菓株式会社 代表取締役社長 竹下 真由 

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―ロングセラー商品の強み―

【竹下】

竹下製菓はこのタペストリーにある通り『ブラックモンブラン』が今や代表的な商品になっていますが、120年以上前の創業時は菓子のメーカーでした。マシュマロやフォローレットというマシュマロを乾燥させたような西洋菓子を作っていまして、今もそういったお菓子は作っています。

ただ、お菓子は夏に売れなかったのです。特に昔はクーラーが整備されているわけでもなく、甘いものを夏に汗をかきながら食べたいかというと、食べたくないですよね。夏の売上げが下がるのをなんとかできないかと祖父たちは考えて、「アイスキャンディーだったら夏だろう」と冷菓事業に参入することになりました。

冷菓事業に参入してからもヒット商品がなかなか出なかったのですが、10年しないくらいに『ブラックモンブラン』が生まれて、そのヒットからはアイスメーカーとしての歴史を歩むことになりました。ただ『ブラックモンブラン』は2017年5月で48歳になりましたが、竹下製菓の歴史としてはまだ浅い方ですね。

昔からあるロングセラー商品の強みは、心のどこか、頭のどこかに刷り込まれているということ。心の片隅に残っているというか。今はものすごい種類の商品がありますよね。でもたぶん『ブラックモンブラン』が発売された当時は、そんなに種類がなかったはず。アイスといってもいくつか限られていたので、選んでもらいやすかったはずです。

手に取ってもらいやすかった時代に、まず人の心に入っていって、そこから歴史を重ねることで、血肉のようになっていく。そして思い入れとなっていくことで、今もただ単に食べたというよりも、特に昔から食べていただいた方には、食べるときに何かの思い出がよみがえってくるのではないかと思う。そしてそういった方がお父さんお母さんになられたり、おじいちゃんおばあちゃんになられたときには、お孫さんに「自分も食べよったとよ」と、お話をしながら渡してくださっているのではないかと思うのです。

そういった、単なる食べるというだけでなく、コミュニケーションツールとしても使ってもらえる、思い出と絡めて楽しんでもらえるような商品というのが、昔からあるロングセラーと呼ばれる商品の強みなのではないかと思います。

直近2、3年は、私もまだ社長になったばかりですので、しっかりと社内の体制づくりをする、地盤を固めるというところだと思っています。規模を拡大していろいろなところにお届けしたいという気持ちもあるのですが、綻びがあるまま規模を追求しても、綻びが大きくなってしまうだけなので、まずはしっかりと、どんな経営環境になったとしても耐えられる、しなやかで筋肉質な会社にしたいと思っています。それは無駄なぜい肉をそぎ落とすということで、社内のコスト削減であったり、体制の見直しであったり、人材育成が基盤になっていきます。そこをある程度固めたら、「『ブラックモンブラン』を食べたいのにここでは食べられない」と言ってくださる昔からのファンの方々の手元にお届けできるように営業活動をしていきたい。

社長プロフィール

President's profile
氏名 竹下 真由
役職 代表取締役社長

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