株式会社ディー・エル・イー ~無職から上場企業経営者に。どん底から這い上がった男の大逆転劇~

Vol.4 Flashアニメ事業 成功の要因

株式会社ディー・エル・イー 代表取締役CEO & Founder 椎木 隆太 (2017年7月取材)

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―Flashアニメ事業 成功の要因―

【椎木】

無職になって3年間は、食いつなぐために、コンサルと言えば聞こえはいいのですが、小さな企業も含めたいわゆる下請け作業をしていました。当然、革新性があるわけでもなく、受け仕事なので、企業の悩みを解決するようなことをお手伝いしていました。ソニー時代の経験を生かした何かということしか、当時はできていなかったです。

その中で、このままではいけないという思いはすごく強くありました。何か突破したい、でも日々生きるためにコンサルをずっとやっていた中で、私は暗黒の3年間と呼んでいるのですが、その3年間は突破口が見つかりませんでした。

コンサルをやると1つのお仕事が3万円とか5万円の場合もあるのです。それまで億単位が当たり前だった世界でしたが、1桁万円でありがたい、これで生きていけますと素直に思えるようになり、3万円のお仕事でも、次に5万円のお仕事がいただけるかもしれない、10万円のお仕事がいただけるかもしれないという思いを持つことによって、絶対に喜んでいただくように全力で取り組もうと思えるようになりました。

「3万円、ありがとうございます、全力でやらせていただきます」という心からの思いを積み重ねることによって、自分の中で自惚れていた気持ちが、すべてに感謝しよう、すべてに全力で挑もうと、発想できるようになりました。心の底からそれを思えるようになって、やっといいお話やいいご縁や運が回ってきたような気がします。

エンターテインメント業界で非常に小さな仕事をしていたところから、業界において一番素敵なポジションはどこだろうと考えたときに、漫画の原作者のポジションは、映画化はされる、グッズは出ると今の自分と真逆だなと思いました。

あのポジションがいいから、漫画ビジネスがいい。でも自分が漫画家になれるわけではないし、では漫画家と一緒に何かやるというのも新しくないし、権利元じゃない。権利元で左うちわになれるようなビジネスモデルは何だろうと考えたときに、当時ネットで話題になったフラッシュアニメを使って、そのクリエーターを社員にして、業務著作として、会社のメンバーとして会社の著作権である作品をつくってもらって展開すれば、これはビジネスになるのでは思いつきました。

スタジオをつくりたいから6,000万円必要ですとお願いした先が、今は世界ナンバーワンの玩具メーカーであるハズブロ社というアメリカの会社で、当時私がコンサルをしていた相手でした。彼らが「椎木がフラッシュアニメスタジオをつくるから」と何千万か出資してくれて、やっと私は暗黒の3年間から駒が転がり出ました。

フラッシュアニメ―ションというのは、今まで100人でやっていたのが2、3人でできるとか、1,000万円かかっていたのが何十万円かでできるというように、非常に差が表現しやすかったのです。それを生かして柔軟に、どんなメディアに対しても、どんな場所でも、どんな小さいお仕事でも引き受けられますよと、今までの重厚長大なアニメとは違うんですと、矢継ぎ早にサービスを打ち出して、色々な企業や自治体、地方局、あるいは映画館のマナームービーに売り込みました。

映画館から何百万、何千万か発注をいただければつくりますという会社が現れたとしても、我々のようなキャラクターを売り込みたいからタダでつくりますという会社は今まで現れてこなかったと思います。我々は安く早くできるというのを生かして、タダでやるから露出先をくださいと、今までそのようなサービスがないところに提案していったり、そういうことを利用して露出先を増やしていったりしたのが、他社と違うところかと思います。キャラクターがお金をかけずとも人々の目に触れるようにしていったということが、ポイントになっていきました。

社長プロフィール

President's profile
氏名 椎木 隆太
役職 代表取締役CEO & Founder

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